#15【中学校社会科 地理ノート】中国

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てぃ~ちゃ~Mです

今回は#15「中国(地理)」を紹介します

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歴史

1949年・・・中華人民共和国の成立~国家主席:毛沢東(蒋介石は台湾へ)

1972年・・・日中国交正常化

1978年・・・改革開放政策(経済特区の設置、人民公社の解体)

1997年・・・香港がイギリスから返還

1999年・・・マカオがポルトガルから返還

2005年・・・人口が13億人突破

2008年・・・北京オリンピック

地形・気候

東北・・・気温は比較的低めで雨も少ない。東北には広大な平原が広がっている

華北・・・気温は比較的温暖で雨も少ない。華北平原が広がっている

華中・・・気温は比較的温暖で雨は多い。沿岸部は平野もあるし北部には長江が流れている。内陸には盆地が広がっている地域が多く、南部は丘陵地

華南・・・気温は比較的温暖で雨は多い。沿岸部も全体的に丘陵地が広がっている

西北・・・比較的気温も低く雨も少ない。タクラマカン砂漠やゴビ砂漠が広がっている

西南・・・比較的気温も少なく雨も少ない。高山気候が多い。チベット高原が広がっている。ヒマラヤ山脈にあるエベレストはネパールとの間にある

農業

東北・華北は畑作中心(大豆、こうりゃん、トウモロコシ、小麦、綿花)

華中・華南は稲作中心(米、米の二期作、綿花、茶)

内陸部は遊牧(羊、馬、ヤギ)

畜産・・・北部:馬/南部:豚

地主制→人民公社(1958年~1982年)~農業の集団化(共有の土地や機械)で収入は平等

→生産責任制(生産請負制)~国家の買い上げ以外は自由販売・・・農業生産の増加と貧富の差(万元戸)

鉱工業

社会主義時代・・・豊かな資源による計画経済(第2次産業を国が管理)

改革開放政策・・・1978年~

・工場請負制度~各工場での経営(自主判断での生産)

・経済特区~外国企業の受け入れ(安い税と土地)

・郷鎮企業~農村にできた私営企業

現在・・・「世界の工場」~外国企業、工場の大量進出。沿岸部と内陸部の経済格差

→農村の衰退(労働者の出稼ぎ)

各地の工業

北京(ペキン)・・・ハイテク産業・IT産業

上海(シャンハイ)・・・鉄鋼、せんい、中国最大の経済都市、貿易港

香港(ホンコン)・・・金融、電気。アジアNIES

台湾(タイワン)・・・独立をめぐり中国と対立。IC、鉄鋼。アジアNIES

その他・・・首都:北京。多民族国家(漢民族90%と少数民族)。一人っ子政策(1979~2015年)。華人(外国籍の中国系の人々)。華僑(中国国籍の外国在住)

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内容

歴史

もとをたどれば古代の中国まで行くかもしれないが「中華人民共和国」、現在の中国として動き出したのは1949年からです

中華人民共和国は中国共産党の毛沢東により建国され、毛沢東が国家主席となりました

中国最後の王朝「清」を倒してできたのが「中華民国」この中華民国から中華人民共和国へと変わっていったわけです(参考▲日中戦争▲

元あった中華民国の指導者(蒋介石)は台湾に追い出され、数年は中国として国連にも加盟していましたが

中華人民共和国の中国が1971年に国連総会でも認められて中国として常任理事国になりました

その後、1972年にアメリカ大統領ニクソンの訪問、日本の首相田中角栄の中国訪問で日中国交正常化を達成する

(参考:▲【中学校社会科 歴史ノート】ベトナム戦争にからむ日本や世界の国々▲

社会主義の国ですがアメリカや日本との国交の正常化には中国とソ連との関係があります

あまりソ連とは仲良くなかったわけです

それまでの中国は、大躍進政策(だいやくしんせいさく)といって

無茶な工業化を進めていました(結果工業も進歩せず、農業も打撃を受けました)

毛沢東が亡くなり、その数年後、新たな政策を打ち出したのが鄧小平(とうしょうへい)

それが

改革開放政策(1978年)です

経済特区の設置やこれまでにあった農業生産の仕組みである「人民公社」の解体に乗り出し

社会主義の中に市場経済の原理を持ち込みました

各工場で経営を行うことで各企業が作る量を各自で考えて生産していくようになり

経済特区という税が安く、土地が安いちいきで海外の企業を受け入れました

そうすることで、海外の資本(お金)や技術を導入し発展していきます

1997年・・・香港がイギリスから返還

1999年・・・マカオがポルトガルから返還

2005年・・・人口が13億人突破

2008年・・・北京オリンピック

簡単な年表はここらへんで

地形・気候

中国は大きく分けると

東北、華北、華中、華南、内陸で分けられます

中国は世界で3番目(4番目)に面積の広い国家ですので、それぞれの地域では気候や地形には大きく変化が見られます

東北・・・気温は比較的低めで雨も少ない。東北には広大な平原が広がっている

華北・・・気温は比較的温暖で雨も少ない。華北平原が広がっている

華中・・・気温は比較的温暖で雨は多い。沿岸部は平野もあるし北部には長江が流れている。内陸には盆地が広がっている地域が多く、南部は丘陵地

華南・・・気温は比較的温暖で雨は多い。沿岸部も全体的に丘陵地が広がっている

西北・・・比較的気温も低く雨も少ない。タクラマカン砂漠やゴビ砂漠が広がっている

西南・・・比較的気温も少なく雨も少ない。高山気候が多い。チベット高原が広がっている

ヒマラヤ山脈にあるエベレストはネパールとの間にある

農業

気候や地形に違いがあるので影響は農業にもあります

雨があまり降らない北部では畑作が、内陸部では遊牧が行われ

雨が比較的多い南部は稲作が盛んである

東北・華北は畑作中心(大豆、こうりゃん、トウモロコシ、小麦、綿花)

華中・華南は稲作中心(米、米の二期作、綿花、茶)

内陸部は遊牧(羊、馬、ヤギ)

畜産・・・北部:馬/南部:豚

農業も国の政策と大きくかかわっているのが中国の特徴です

そもそもは地主が土地をもつ地主制があったが

中華人民共和国が建国されると農業が組織化されて「人民公社」と呼ばれた(1958年~1982年)

これは、社会主義国の政策に基づいて実施されたもので、農業の集団化(共有の土地や機械)を行った

収入は平等だが、生産力の低下や餓死者を多く出した結果となった

そこから、改革開放政策により生産責任制(生産請負制)へと変わっていく

作る分は作り、国家が買い上げる。でもそれ以上の余剰作物は自由販売してもよいという仕組みだ

これにより農業生産は増加したが貧富の差がでてくる

なかには「万元戸」とよばれる金持ちも出現する

鉱工業

鄧小平

資本主義社会に追いつけという考えの元、中華人民共和国は建国より豊かな資源による計画経済を進めていく

第2次産業を国が管理するというものです

ですが、急速な工業化は知識や技術があって成長していきますが、当時の中国は高等教育を受けた人が少なくどのような技術が良いのか、あまりわからない状況でモノづくりを行っていました

その結果、資源の無駄遣いと無茶な自然破壊などがすすみ上手くいきませんでした

農業での変化と一緒で改革開放政策により変化していきます(1978年~)

  • 工場請負制度~各工場での経営(自主判断での生産)
  • 経済特区~外国企業の受け入れ(安い税と土地)
  • 郷鎮企業(ごうちんきぎょう)~農村にできた私営企業

外国から企業を受け入れることで、技術と外国のお金を手に入れることができます

発展する町が発展していけば、それが周りにそのうち広まっていくだろうということで、経済特区を設けて海外企業を受け入れて発展していきます

現在は、安い人件費と安い土地などで世界の企業が中国で工場を動かしています

中国は「世界の工場」ということです

こういった工業の発展と経済の発展は、沿岸部と内陸部の経済格差を生み出しています

経済格差は都市の人口の集中と農村の過疎化をすすめ、農村の衰退(労働者の出稼ぎ)をまねきます。ひとつの社会問題ですね。

各地の工業

北京(ペキン)・・・ハイテク産業・IT産業

上海(シャンハイ)・・・鉄鋼、せんい、中国最大の経済都市、貿易港

香港(ホンコン)・・・金融、電気。アジアNIES

台湾(タイワン)・・・独立をめぐり中国と対立。IC、鉄鋼。アジアNIES

その他

そもそもですが首都は北京です

中国は多くの少数民族(チベット族、モンゴル族、ウイグル族など)がいる多民族国家です。

多くの割合を漢民族が占めています(約90%)

こういったことから、少数民族に対する迫害もあります

人口は2019年現在で世界で一番多い14億人です

多くなりすぎてしまうことを防ぐために昔は「一人っ子政策」(1979~2015年)を行い、2人目は税金(罰金)を払わないといけないという政策もありました。(現在は2人まで)

その他、中国本土だけではなく海外で活躍する中国の人も多いです外国籍の中国人を「華人」。中国国籍だが外国に住んでいる中国人を「華僑(かきょう)」といいます。

まとめ

人口が日本の約10倍を有する中国。これからの世界経済を引っ張っていく大国でしょう

日本もかかわりが多くなっています

中国からの旅行者は日本製品を大量に買っていく人も多いですし、旅行先に日本の観光地が目当ての方もいます

日本企業も中国への進出もたくさんしています

それだけ魅力のある中国です

ですが、日本とのかかわりや日本との歴史を知ることでよりいろんな面での中国を認識できるでしょう

問題

頻出問題①

中華人民共和国の首都は何という都市か答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/13/post-3253/

頻出問題②

世界中から原材料を輸入し、その原材料を元として世界中を輸出の対象として製品を製造しているような大規模な工業国のことを言う言葉だが、21世紀になってからは中国がそう呼ばれている国だ。下の語句の空欄に当てはまる語句を答えなさい

【世界の○○】

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/13/post-3256/

頻出問題③

改革開放経済によって1980年より設置された、経済発展のために特別な地位を与えられている地域を何と呼ぶか答えなさい

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/13/post-3259/

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