こんにちは
てぃ~ちゃ~Mです
今回は#21「ロシア(地理)」を紹介します
▼今回のノート用文章はこちら▼
地域
ロシアの国土は日本の約45倍。シベリア、黒土地帯、モスクワ(ロシアの首都)、バイカル湖(世界最深の湖)
歴史と産業
1917年~ロシア革命
1922年~ソビエト社会主義共和国連邦
・重化学工業の発達・・・コンビナート(原料などの資源と製品を作る工場を鉄道やパイプラインでつなげて形成された工業地域)
ウラルコンビナート(ウラルで鉄鉱石)⇔クズネツクコンビナート(クズネツクで石炭)
双方向での資源のやり取りを鉄道で結ぶ
・計画経済・・・計画した生産量、競争がないことで生産性の低下
↓
・市場経済の導入・・・自由競争=貧富の差、失業者が出る
1991年~ソ連の解体(冷戦の終結宣言は1989年マルタ会談)・・・CIS(独立国家共同体)の発足
農業
黒土地帯~ウクライナ~西シベリア・・・チェルノーゼムと呼ばれる。世界的な小麦の生産地。トウモロコシ、ジャガイモなど
モスクワ付近:混合農業/中央アジア:牧畜、かんがい設備による綿花
その他
ペチカ(暖房器具)
豊富な地下資源~石油、石炭、鉄鉱石
シベリア開発~鉄道開発。タイガ(針葉樹林帯):木材、パルプ。天然ガス、原油:パイプラインでEU諸国へ
チェルノブイリ原発事故~1986年に原子炉が爆発。世界各地で被害(放射能汚染)
▼地理の記事一覧▼
内容
地域
シベリア・・・ウラル山脈より東側の地域全般をさす(国によってとらえ方が少し違う)
緯度が高く、冬の気温は非常に低い(最低気温オイミャコンで-73度)が、夏場は30度以上まで気温が上昇することがある
植生は、タイガと呼ばれる針葉樹を中心とした広大な森林地帯。緯度の高い地域はコケ類を中心としたツンドラ。
地下には厚い永久凍土が広範囲にわたって存在し、鉱物資源は非常に豊富で、資源の宝庫とされる地域。
黒土地帯・・・ロシアの黒土地帯はチェルノーゼムと呼ばれる。土地の栄養が豊富で作物が育ちやすい地質。世界各地にあるが小麦の生産がさかん。
ロシアの国土は日本の約45倍でモスクワを首都とする多民族国家です
多くはスラブ系なのでヨーロッパに分けられることが多いですね
ロシアの南東部には世界最深の湖であるバイカル湖があります(参考までに)
歴史と産業
1917年、第一次世界大戦中に起こったロシア革命で社会主義国の樹立につながる
(1905年のロシア革命は「ロシア第一革命」と言われます。広く見ればつながりあり)
1922年には世界初の社会主義国である「ソビエト社会主義共和国連邦」(以下ソ連)が誕生します
ソ連では社会主義を強めるため、重工業化を強制的に進めました
当時、一部市場を自由にしていたことから、富裕層が生み出されてしまった。それを無くすために推し進めた工業化と農業の集団化があります
重化学工業の発達は豊富な鉱産資源があります
コンビナートとよばれる仕組み(原料などの資源と製品を作る工場を鉄道やパイプラインでつなげて形成された工業地域)と計画経済(5か年計画)によりソ連の工業化はすすみます
ウラルコンビナート(ウラルで鉄鉱石)⇔クズネツクコンビナート(クズネツクで石炭)
双方向での資源のやり取りを鉄道で結ぶ
ですが計画経済はデメリットもあります
計画した生産量ということは他社との競争がないことで、最終的に生産性の低下をまねきます
その結果、市場経済の導入をすすめることになり、自由競争になると貧富の差や失業者が出る
そうなると社会主義の考えは崩れていきます
1991年にソ連の解体され、ロシアを中心とするCIS(独立国家共同体)が発足します
(参考:▲【中学校社会科 歴史ノート】歴史ラスト 冷戦終結と世界の様子▲)
旧ソ連の国々が独立してもつながっている状態という事です
農業
ロシア全体をみると、冷涼な気候のため作物は育ちにくいですが、黒土地帯と呼ばれる南西部は豊かな土地です
ウクライナ~西シベリアあたりの黒土地帯は「チェルノーゼム」と一般的に呼ばれています。
世界各地に黒土地帯はありますが、ロシアの国土地帯は世界的にも小麦の生産が多いです
その他、トウモロコシ、ジャガイモなど花き類が栽培されています
モスクワ付近では混合農業がさかんで、中央アジアでは牧畜やかんがい設備を整備することで綿花の生産も行っています
その他
ペチカ(暖房器具)と呼ばれるストーブを使用し部屋を暖めたり料理をしたり、蒸し風呂に使ったりします
豊富な地下資源:石油、石炭、鉄鉱石
シベリアでは、開発も進んでいて鉄道がしかれたり、タイガ(針葉樹林帯)の木々を木材、パルプとして活用しています
また、天然ガス、原油なども生産量も多く、パイプラインでEU諸国へ輸出されています
そんなロシアですが、ソ連時代には原発事故を経験しています
チェルノブイリ原発事故といいますが、1986年に原子炉が爆発し世界各地で放射能汚染による被害が出ました
この事故の情報は時のリーダー(ゴルバチョフ書記長)には届いてなかったことが原因で、ゴルバチョフはグラスノスチ(情報公開)という政策をすすめます。ペレストロイカ(ソビエトの立て直し政策)も一緒に進められていました(参考▲ソビエトの崩壊▲)
まとめ
国際連合の常任理事国でもあるロシアは、豊富な地下資源と影響力の強さがあります
ロシアの帝政から社会主義国となり、第二次世界大戦をへて冷戦を経験したロシアは現在でも大国の存在感を世界に示している
歴史において社会主義の考え方は難しいが、ペレストロイカやグラスノスチ、コンビナートというしくみの内容把握、シベリアや黒土地帯、首都などは押さえておきたい
歴史をひも解けばたくさんの伝えることはあるし面白いのですが、つかみが難しいのがロシアです。授業の導入にぜひ↓
ミッフィー マトリョーシカ問題
頻出問題①
以下の文章は、どんな地域の説明かカタカナ4字で答えなさい
「緯度が高く、冬季の気温は非常に低い。早いところでは8月下旬に降雪を見る。オイミャコンでは-73度という人間が居住可能な場所における最低気温を記録している。一方、夏季は30度以上まで気温が上昇することがある
植生は、タイガと呼ばれる針葉樹を中心とした広大な森林地帯が大半を占める。より緯度の高い地域は地衣類を中心としたツンドラと呼ばれる植生であり、樹木は生育しなくなる。地下には厚い永久凍土層が広範囲にわたって存在する。鉱物資源は非常に豊富で、資源の宝庫とされる。」
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/18/post-3389/
頻出問題②
東ヨーロッパ、北アメリカ、中国東北部など世界の各地にあり、非常に肥沃な土壌で、農業に適している。特にウクライナからシベリア南部にかけてのポントス・カスピ海草原に分布する地域がチェルノゼムと呼ばれ、小麦の栽培地として有名である。この地域を漢字4字で表すと何というか答えなさい。
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/18/post-3392/
頻出問題③
お互いの生産性の向上のために原料・燃料・工場施設を計画的・有機的に結び付けた企業集団のことを表したり、その企業集団が集中的に立地する工業地域をさして何というか答えなさい。
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