こんにちは
てぃーちゃーMです
「スポーツ推薦で大丈夫かな?」と不安がありますよね
この記事は
「スポーツ推薦で勉強はやっていけるのか?」
「クラスでもやっていけるのか?」といった不安を無くし
「親として良いアドバイスがしたい」という思いの助けになればと思い書きました
私は、10年間、公立中学校の教師をし、スポーツ推薦でも30名ほど高校へ入学させています
(たかが30人ぐらいで!と思われた方はこちらもご覧ください→勤続年数から考える教師の仕事の本質【勤続年数より質が大切】)
保護者の方々のたくさんの不安を目の当たりにしてきた経験から、参考になればと思いこのサイトを立ち上げています
この記事を読めば
スポーツ推薦でやっていけるのかどうか、大丈夫なのかどうかがわかり、スポーツ推薦を決めるかどうかの基準も理解できます
この記事を読み終えたころには、お子さんの良きアドバイザーになっています
勉強ではクラス編成がどうなるかが重要
スポーツ推薦で一番心配なことが学力です
お子さんとしては、スポーツがどれだけできる環境なのか?が重要なポイントになりますが
あなたの場合は違うはずです
あなたは、お子さんの今だけでなく、将来も見ていると思うので、やっぱり学力の保障は重要なところですよね
スポーツ推薦を採用している高校は、基本的にスポーツ推薦者のクラスを設けています
という事は、学校にあるいくつかのクラスは、スポーツ推薦の人たちばかりのクラスがあるという事です
人間は環境によって大きく影響を受ける生き物です
それは、目に見える自然環境もそうですが、社会的な環境にも大きな影響を受けます
どういうことかというと、賢い人たちの集団にいれば、自分も賢くなっていくし
賢くない集団の中にいれば、賢くなりにくいという事です
「朱に交われば赤くなる」という故事・ことわざがあります
そもそもは中国の古いことわざなのですが
「墨に近づけば必ず黒く、朱に近づけば必ず赤くなる」というもので
自分の周りには良い人たちを近づけておくべきだという教訓です
人間は周囲の相手や環境によって良くも悪くもなりやすいです
どうすればいい?
スポーツ推薦とは入学試験上の便宜です
簡単に言うと、試験を簡単にしてくれる
という事です
入ってからどうこう、というわけではなく
スポーツ推薦=スポーツ推薦入学です
高校の中には、スポーツ推薦であっても、一般入学の生徒たちと同じ教室で授業を受けてもいいよという仕組みを持っている高校もあります
どういうことかというと
スポーツ推薦での扱いで入学試験を受けるが、ある得点以上を取ると、スポーツ推薦者のクラスではなく、一般入学のクラスへの入学が認められるという事です
スポーツ推薦での入学試験なので、当然基準点は低めの設定です
ですが、スポーツマンの中には、勉強もおろそかにしたくないという頑張り屋さんもいます
そういった頑張り屋さんのための勉強をできるクラスへの入学できる措置です
これは、学校によって採用しているところと採用していないところがありますので、高校の先生との面談の際に確認しておけば大丈夫です
求められる基準は一般入学者のレベルですので、お子さんの学力を考えれば、安心して受けることができるのか、イチかバチかの(といっても一般がダメでもスポーツ推薦クラスには入学できるので)チャンスかですね
スポーツ面は大丈夫?
スポーツ推薦のクラスは、スポーツに特化したカリキュラムになっているので充実しています
体力の向上や、体づくりに関する時間は一般のクラスよりも多いです
例を挙げると
一般のクラスは6時間授業に対し、スポーツ推薦のクラスは、週の3日は5時間授業で、一般の授業が終わる1限分の時間はトレーニングの時間にあてているなどです
週に3時間でも、トレーニングに時間を当てることができれば、1か月で約12時間
1年で約144時間の計算になります(実際は長期休業などもあるので少ないとは思いますが)
こういった時間で、競技の練習やトレーニングができるので一般よりもやっぱり充実します
ケガやレギュラー
別の記事でも紹介していますのでそちらを参考にしてください
(参考:▲【保護者向け】高校へのスポーツ推薦での基礎知識【スポーツ推薦って?】▲)
こちらでも簡単に説明すると
ケガは長期や、競技人生に影響を及ぼす場合でも、学校を辞めさせられることはありません
先ほども書きましたが、スポーツ推薦はあくまでも入学するための手段ですので
そういった生徒の場合は、マネージャーなどになっていたりしますね
レギュラーに関しては、お子さんの力量にもよりますが、スポーツ推薦だからと言ってレギュラー確定ではありません
当たり前に考えられる部分と、もう一つあるので知っておいてください
抱き合わせによるスポーツ推薦の入学です
中学校の教師が、高校から見返りを受けていたら収賄罪です
いわゆるワイロですね
なぜこういった抱き合わせが起こるかというと、
力のあるA君は○○高校と△△高校の両方から推薦をもらっているが迷ってる
そこで△△高校の先生が、中学校の先生に「A君をぜひうちに、もう一人誰か希望している生徒も一緒に入学させますので」と言います
ここでB君が出てきます
B君は力も学力も低い、でも、△△高校へ行きたいと前から言っていた、だが推薦はもらっていない・・・
A君とB君をセットで△△高校へ推す、という事です
ここに何らかの見返りが発生すると犯罪です
あなたのお子さんが、学校から1人ならばそんな抱き合わせは無いですが、複数名推薦を受けている生徒がいる場合はしっかりと様子を見ておいた方が良いです
高校へは行けたけどレギュラーで出られないという事も実際あります
(有力な高校は、ブランド力を使って人集めをする場合もあります)
面談でできるだけ本音を聞き出す
高校は生徒を集めることが仕事です
本音と建前があるのでしっかりと見分けましょう
進路
例えば、進路実績でも、「頑張って○○大学に行った卒業生もいる」という話でも
実際、コースは一般だったのかスポーツ推薦者だったのか、高校のつながり的に複数名大学へスポーツ推薦の枠を持っているのか1人なのか、などだ
進路実績はあくまでも数字を集めているだけなので、有名大学の名前を見れば「お~、あの大学にも実績があるのか・・・」と感心してしまう
でも、お子さんが、学力や実績を伴えるかはわからないし、高校の先生の力も関わってくる
聞かなければならないのは本音である
「この子は、○○大学へ行くことのできる力は持っているのでしょうか?」と高校の先生に聞いたとしても
「高校に入って頑張っていただければ」という濁した答えしか返ってこないので
こう聞きましょう
「○○大学の推薦を受けるとしたら、大会の成績は?個人の成績は?選抜に選出されないといけないのかどうか?選抜は全国レベルか、地区レベルか」などである
具体的には絶対に答えられないが(そういった確約は絶対にありえないので)
そこで進路実績を聞くべきなのである
○○大学に行った生徒は、大会、個人、選抜、どういった基準をクリアしたのか?
そして、あなたのお子さんが狙えそうなレベルなのかどうかを見極めるのです
クラス
場合によっては学校へ行きづらくなるお子さんもいます
学校へ行けなくなってしまうというのは、お子さんにとってもあなたにとってもつらいですよね
スポーツクラスの雰囲気が馴染めない、クラスの中に非常識な生徒がいる、クラス自体が授業に向けていないなどである
私も、スポーツ推薦で入学しましたが、なかなかのクラスでした
授業内容は中学生程度、授業中に寝ている生徒が半数以上、休み時間は誰かが何かを食べている、臭い、騒がしさなどなど
まじめに過ごしてきたお子さんの場合クラスによっては「イラッ」とするかもしれません
公立でも体育科やスポーツ推薦ではよくある話ですが
そういったなかで、やっていければいいですが、場合によっては「思っていたのと違う・・・」と、学校へ足が向かなくなることもあります
そういった、具体的なクラス事情も必ず確認しておきましょう
まとめ
今回は
「スポーツ推薦で大丈夫かな?」と不安を無くすために
クラスの編成は確認しましょう(場合によっては一般クラスへの入学も可)
スポーツ面は一般のクラスよりも充実している
ケガをした場合の確認
レギュラーになれそうなのかどうかの確認(抱き合わせなどはなさそうか)
面談時に進路やクラスの様子を聞き出す(実状です。「にぎやか」には色んな意味がありますよ)
という事で紹介しました
ここで色々と紹介しましたが
進路は最終的にはお子さん自身の決意が大切です
お子さんの話をよく聞いたうえで、適切、的確なアドバイスを伝えるようにしてください
本人の決断がない進路選択は必ず後悔を生み出します
後悔は何にもプラスにはなりません、成長を停滞させてしまいます
本人が気付いていない先を見せてあげ
アドバイスをしてあげるのが教師や保護者の方のできることです
よきアドバイザーを目指しましょう
「7つの習慣」は「聞く」と「聴く(傾聴)」の違いを教えてくれます
本当の成功とは何かを教えてくれる1冊です
最後までご覧いただきありがとうございました
私も少しでも勉強の足しになればと
授業の記事・動画をまとめていますので、参考の一つとしてください
▶【中学社会科動画】youtube
→https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0
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