こんにちは
てぃ~ちゃ~Mです
今回は#73【中学校社会科 歴史】「日本の産業革命と近代文化」を紹介します
▼今回の動画はこちら▼
ノート用まとめ
1、日本の産業革命
① 軽工業→重工業へ(製糸業・紡績→官営八幡製鉄所)
② 財閥の形成~三井、三菱、住友、安田
③ 農村の変化~貧富の格差(地主と小作人)
④ 社会問題~足尾銅山鉱毒事件
低賃金、長時間労働
労働組合の結成・・・労働争議(ストライキやボイコット、サボタージュ)
2、社会主義運動
① 社会民主党の結成~1901年。片山潜、幸徳秋水
貴族院廃止、普通選挙、労働時間の改善を要求
② 大逆事件~1910年。天皇暗殺計画→幸徳秋水ら処刑
3、近代文化
① 義務教育~4年→6年
② 高等教育~帝国大学、私立学校、津田塾(津田梅子)
③ 自然科学~北里柴三郎(ペスト菌)、野口英世(黄熱病)など
④ 近代文学~樋口一葉(たけくらべ)、石川啄木(一握の砂)、夏目漱石(吾輩は猫である)
⑤ 女性の解放~青鞜社・・・女性の人権解放運動団体。平塚雷鳥ら
勉強復習、予習、テスト勉強などの参考にどうぞ(^_^)
▼歴史記事▼
本記事の内容:日本の産業の変化と影響がわかる
以前に産業革命を紹介しましたが(参考▲産業革命▲)
日本でもモノづくりの変化が起こります
産業革命を簡単に説明すると
寒くなったので布が必要になった
毛糸より綿のほうが便利だ
布づくりを早くしようで「飛び杼」が発明される
布づくりが早くなると布づくりに必要な糸が足りない
糸を早く作る機械を作ろうで「紡績機」が発明される
糸が早くできるようになったから、布ももっと早く作れるようにしたで「織機」が作られる
これらを動かす動力源が水力から蒸気機関になっていった
蒸気機関は重たいものも動かす力を持っている
蒸気機関車や蒸気船
機械も含めて、それらは鉄でできている。製鉄業の発展。
売るところを求めて世界へ行く
植民地は原料も安く手に入れることができるし、大きな市場(製品を売る場所)になるということで、植民地支配が広がる(帝国主義)
というような流れ
前置きが長くなったが、産業の発展の基本にはまず軽いものが作られていく
軽いモノづくり=軽工業です
重いものは重工業
石油を使うものは石油化学工業
化学薬品は化学工業などですが
今回は軽工業と重工業です
日本の産業革命
日本の政策として掲げていたのが「殖産興業」
産業を育てて仕事を起こそうという意味です
日本の中央銀行として、日本銀行が設立され、金融制度を整え、民間企業を育てることで、産業の発展をすすめました
ですが、民間を育てるにはまず、国がリードしたほうが安全かつ少ない資金でスタートさせることができます
軽工業→重工業へ
江戸時代の終わりごろから日本の有力な輸出品になっていた生糸だが、悪い品物も多く出回っていたため、国がリードして生産していく場所を作った
それが、群馬県にある「富岡製糸場」です。世界遺産ですね。
(参考:▲日本の世界遺産を知る【中学校のテストでもよく出る世界遺産はこれ】▲)
この富岡製糸場は後に「三井家」に払い下げられます。売られるという事です。
この三井は財閥の一つです
財閥とは、強力な企業です。様々な業種にて力を持っている子会社がたくさんある企業です。
例えば、三井と言えば、現在でも、銀行や三越伊勢丹、病院や学校もある
越後屋三井呉服店は「現金掛け値なし」のフレーズのところでしたね(参考▲近世に発展する三都▲)
その他の財閥でも、三菱なら家電、車、造船などさまざまだ
そんな軽工業ですが、モノ作りは軽い物から重い物へ変化していきます
軽工業でも生産が盛んになると、輸送網の整備も、機械の生産も必要になってきます
輸送網は鉄道、船など全部基本は鉄でできています
生産する機械も鉄なので、鉄づくりが必要になってくるわけです
鉄をつくったところが「官営八幡製鉄所」(1901年創業)ですね
(参考:▲【中学校社会科 地理ノート】九州地方▲)
鉄づくりには鉄鉱石と石炭が必要です
石炭は福岡県の筑豊炭田(ちくほうたんでん)から
鉄鉱石は中国から輸入していました
日露戦争(参考▲日露戦争▲)後には、民間の重工業も次第に発展していった。
一方で、工業原料や軍需品の輸入も増えていきました
財閥の形成~三井、三菱、住友、安田
さきほども軽く紹介したが、産業界で強い影響量を持っているのが財閥。
そもそも、金持ちを指す言葉だった。
現在でも聞いたことがある会社の名前についていますよね。
昔から現在に至るまで影響力を持っている企業です
農村の変化~貧富の格差(地主と小作人)
貨幣経済が広がったこと、経済的に、産業的に変化していったことで、農業の分野でも苦しい生活を強いられる人たちも出てきた
土地を持っていない人たちは小作人として、土地を借りて農業をしているが、農地を借りているので農地代を払わないといけない。それが小作料。その小作料が、収穫物の半分もっていかれてしまう。
その他、土地を継げない次男や三男は仕事がないので都市へと出ていき工場で働くようになったりする
工業の発展とともに工場で働く人たちも増えていったが、現在のように様々な決まりがあったかというとそうではない
だからたくさんの問題があった
社会問題
労働条件
低賃金、長時間労働・・・現在では、一応、労働基準法という法律があって、労働者の権利は守られている(これを守ってない企業を一般的にブラック企業という)
ですが昔はそういったルールもなく、長時間労働で低賃金という事も多かった
製糸業や紡績業では女性が多く働いていましたが、そういった女性を「女工」といい、「女工哀史」という女工の暮らしを記録した書物も残っている
足尾銅山鉱毒事件
産業の発展とともに、有害物質をそのまま流してしまうような「公害」も起こった
衆議院議員だった田中正造は、栃木県の足尾銅山で、住民らとともに操業停止や救済を求める運動を行った人物で、この出来事は日本で最初の公害運動でもある
労働組合の結成
労働争議(ストライキやボイコット、サボタージュ)とよばれる労働者の運動があるが、簡単に言うと、労働環境を改善してくれないと働かないぞということ
社長と一人の社員では対等な話し合いは難しい。なぜなら「文句があるなら辞めろ」といわれるからだ。
だから労働者でグループを組んで、社長に要求しようという事
その労働者のグループが労働組合
こういった運動をすすめた人たちには社会主義を考えている人たちもいました
社会主義運動
資本主義に対する言葉として主に使われる社会主義
極端に言うと、社長と社員がいるのが資本主義
社会主義は会社はみんなのものでみんなが社員
この頃、労働条件の改善を求めて運動をしていた人たちが政府にも様々な改善を求めて政党を作りますそれが、
社会民主党の結成~1901年。片山潜、幸徳秋水
貴族院廃止、普通選挙、労働時間の改善を要求しましたが、すぐに解散されられてしまいました。(治安警察法によって)
大逆事件
1910年。天皇暗殺計画をくわだてたとして幸徳秋水らが処刑されるようなことも起こりました
近代文化
新しい教育の仕組みや、西洋の文化に学んだことでこれまでの文化を独自に発展させていった時代でもあります。
- 義務教育~4年→6年
- 高等教育~帝国大学、私立学校、津田塾(津田梅子)
- 自然科学~北里柴三郎(ペスト菌)、野口英世(黄熱病)など
- 近代文学~樋口一葉(たけくらべ)、石川啄木(一握の砂)、夏目漱石(吾輩は猫である)
- 女性の解放~青鞜社・・・女性の人権解放運動団体。平塚雷鳥ら
まとめ
産業が大きく変化し人々の暮らしも大きく変わっていた。だが、日本の産業化が進むことでの明るい面と暗い面ができていることも見逃せない
近代文化では、現在でも影響している(これからお札になる人など)人物も多くいる。それだけ、日本に影響を与えた時代であるという事だ
吾輩は猫である (声にだすことばえほん)問題
頻出問題①
各種産業部門の独立企業を統括・支配する独占的企業集団で、同族の閉鎖的な所有・支配のもとに、多角的経営を行っていた独占的巨大企業集団を漢字2字で何というか
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2020/02/18/post-2066/
頻出問題②
明治中頃,日清戦争後のころから、鉄鋼の需要が増えた。軍備増強や鉄鋼の生産増大をはかるために帝国議会で建設案が可決された製鉄所を何というか答えなさい
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2020/02/18/post-2069/
頻出問題③
以下の人物と関りのある語句を選んだ組み合わせで正しいものはどれかア~エから選んで答えなさい
A:野口英世
B:樋口一葉
C:北里柴三郎
ア:A- 一握の砂 B- きみしにたまうことなかれ C- ペスト菌
イ:A- 黄熱病 B- たけくらべ C- ペスト菌
ウ:A- 黄熱病 B- きみしにたまうことなかれ C- ペスト菌
エ:A- ペスト菌 B- たけくらべ C- 一握の砂
コメント