#31【中学校社会科 地理ノート】東北地方

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こんにちは

てぃ~ちゃ~Mです

今回は#31「東北地方」を紹介します

▼今回のノート用文章はこちら▼

地形

津軽海峡、青函トンネル、奥羽山脈、三陸海岸、下北半島、八郎潟

出羽山地、北上高地、北上川、最上川、仙台平野、庄内平野、秋田平野、山形盆地、北上盆地

首都圏とのつながり

東北新幹線、高速道路(東北自動車道)、空港の発達

→観光客の増加(観光農園、ウィンタースポーツ)。工業の発達。農業の減少

→京浜へ出稼ぎor地場産業

出稼ぎ・・・

地元への企業の進出(地方中枢都市の仙台)、IC工場の増加、観光収入の増加で近年減少

地場産業・・・伝統産業で伝統的工芸品

岩手:南部鉄器

山形:天童将棋ゴマ

福島:会津塗

青森:津軽塗

秋田:曲げわっぱ

宮城:こけし

原子力発電~

福島原発(第一、第二)から電力を東京へ・・・2011年3月11日に東日本大震災による原発事故の影響

むつ小川原地区・・・青森県六ケ所村に核燃料の再処理工場(住民の反対運動)

農業

稲作~東北地方は穀倉地帯(全国のコメの1/4生産)

水田単作地帯・・・広い平野と豊富な雪解け水(秋田平野、庄内平野、仙台平野など)

八郎潟干拓地・・・機械化で大規模→減反政策で衰退

請負農業の増加・・・兼業農家の増加で貸したい人と借りたい人

冷害・・・「やませ」による被害~夏に北東からの冷たい風で低温や霧で稲に影響(品種改良などで被害は減少している)

果樹栽培~ビニールハウスの利用や水田の転作で果樹栽培が増える

青森県:リンゴの生産日本一(津軽平野の涼しい気候)

山形県:サクランボの生産日本一(山形盆地)

福島県・山形県:モモやブドウなど(福島盆地や米沢盆地)

漁業

三陸海岸~リアス海岸の良港。三陸沖の好漁場(暖流と寒流の混じる潮目)

養殖~穏やかな海で養殖がしやすい(わかめ、こんぶ、かき、ほたて・・・)

文化・自然

林業・・・日本三大美林の秋田杉、青森ひば。(木曽ひのき)

農業とつながる祭・・・方策を祈る・祝う年中行事

ねぶた祭(青森県)。竿燈まつり(秋田県)。仙台七夕(宮城県)。花笠まつり(山形県)

世界遺産・・・

岩手県の平泉(中尊寺金色堂)2011年文化遺産。白神山地のブナ林1993年自然遺産

★動画での授業に DVD or Blu-ray「世界遺産 平泉 金色堂の謎を追う

▼地理の記事一覧▼

内容

地形

北海道と本州をつなぐ海底トンネル(鉄道)が津軽海峡をくぐる「青函トンネル」

奥羽山脈は東北地方を東西に分ける南北に長い山脈

三陸海岸はリアス海岸が広がる良港の多い地域。沖合の暖流と寒流が交わる「潮目」が好漁場

下北半島は本州の端の半島、八郎潟は干拓工事された巨大な農業地域

メインのキーワードとなる地名はこんなもんだけど以下も場所は大体知っておこう

出羽山地、北上高地、北上川、最上川、仙台平野、庄内平野、秋田平野、山形盆地、北上盆地

首都圏とのつながり

1982年に開通した東北新幹線は2010年に青森県までつながった

これにより首都圏から本州の端までがつながったので便利になった

高速道路(東北自動車道)、空港の発達が首都圏とのつながりを強くしていることで

観光客の増加(観光農園、ウィンタースポーツ)がある

人の行き来が多いと工業の発達もおこってくる

逆に工業が発展することで農業の減少にもつながるが・・・

昔は、京浜へ出稼ぎも多かった

冬場は農業ができないために、京浜へ期間労働で出稼ぎに来る人も多かった

一方、出稼ぎなどをしない場合でも地元でのモノづくりを行う人もいた

そうやって地元の産業が発展していった(地場産業)

近年、出稼ぎは減少している

理由としては、地元への企業の進出がある

東北地方の地方中枢都市の仙台などにも各企業の支店などができることで地域での活動が多くなっている

その他、広い敷地と労働力があるのでIC工場なども増加した

観光収入の増加などもあるのが出稼ぎ減少の理由

一方、地場産業は、伝統産業で伝統的工芸品へと昇華されていった(すごくなっていた)

例を挙げると

  • 岩手:南部鉄器
  • 山形:天童将棋ゴマ
  • 福島:会津塗
  • 青森:津軽塗
  • 秋田:曲げわっぱ
  • 宮城:こけし

などがある

こういった伝統的工芸品が、観光客を増やす役割を担っているところもある

原子力発電

福島原発(第一、第二)から電力を東京へ・・・

福島県にあるが東京電力の発電所だった

2011年3月11日に東日本大震災による原発事故により第一(2011年)も第二(2019年)も廃炉が決定している

むつ小川原地区という、青森県六ケ所村には核燃料の再処理工場がある

住民の反対運動などもあるが・・・

東北地方と原子力発電、核関係はまだ長い付き合いになるのだろう

2020年3月現在でも原発の影響で家に帰ることのできない人がたくさんいる

農業

稲作

東北地方は穀倉地帯です

簡単に言うと「コメどころ」です

全国のコメの1/4を生産しています

あきたこまち、ひとめぼれ、はえぬき、庄内米、、、いろいろと東北地方のお米は聞いたことがあるでしょう

水田単作地帯で、広い平野と豊富な雪解け水を利用しています

秋田平野、庄内平野、仙台平野などが有名でしょう

その他、男鹿半島の八郎潟という干潟では1950年代から60年代にかけて干拓工事が行われ、日本で二番目に大きかった湖は干拓地になった

機械化で大規模な農業が可能だが、減反政策(1970年)でコメ作りは衰退していった

農業を本業としている人もいれば

農業と違う仕事を兼業している人もいる

自分で農地を管理しきれない人は農業を人に任せる形をとっている

それが「請負農業」です

請負農業は増加していて、兼業農家の増加により、貸したい人が増える

農業を本業でやっている人は多くの作物を得られるので借りたい

マッチングですね

ですが、農業には自然災害はつきものです

東北地方で悩まされていたのが「冷害」

冷害とは夏場に気温上がらなかったり、日光があまりなかったりすることで起こる不作です

その原因となるのが「やませ」とよばれる、夏に北東からの冷たい風

この風「やませ」が吹くことで、低温や海上で霧を発生させ太陽光を遮ることで稲に影響がでます(現在は品種改良などで被害は減少している)

東北地方はお米だけじゃなく果物も有名です

果樹栽培

ビニールハウスの利用や水田の転作で果樹栽培が増えています

果物は利益率の高い作物なので(高く売れる)農業としては良い商品です

有名どころをいくつか紹介します

青森県:リンゴの生産日本一(津軽平野の涼しい気候)

山形県:サクランボ・洋ナシの生産日本一(山形盆地)

福島県・山形県:モモやブドウなど(福島盆地や米沢盆地)

漁業

三陸海岸と言えば、リアス海岸の地形を持つ青森、岩手、宮城にまたがる海岸線です

リアス海岸は入り組んだ海岸線なので波が穏やかで良港になりやすい地形です

なおかつ、三陸沖には好漁場となる「潮目」があります

潮目とは、暖流(日本海流)と寒流(千島海流)の混じる海域です

海が混ざることでプランクトンの発生と魚が集まりやすい場所になります

また、リアス海岸では、養殖も盛んです

穏やかな海で養殖がしやすいのがあります(わかめ、こんぶ、かき、ほたて・・・)

志摩半島での養殖もリアス海岸で同じですね

文化・自然

東北地方は林業も盛んでした

日本三大美林といわれる秋田杉、青森ひば、木曽ひのき

東北地方はそれだけ木材が豊かだったという事です

日本の林業自体が減っているので目立つことはないかもしれませんが

建築材や家具などいろいろなものに使われる良質な木材です

そんな自然豊かな東北ですが、自然の恵みをいただく農業と人々の行事には密接な関係があります

実りを大切にする日本人の考えは色々な名称にも表れています

例えば顔のパーツ

目は芽

鼻は花

耳は実

頬は穂

歯は葉

ということで、人間の顔のパーツは稲で成り立っています

そして、豊作の祈願や、祝ったりする年中行事があります

それが

「まつり」です

例えば、青森県のねぶた祭も「ねむたい」「ねぶたい」と、眠気を払う意味でやっていたという説があります。(祭りで体を動かすことでぐっすり眠るもあったと思います)

竿燈まつり(秋田県)。仙台七夕(宮城県)。花笠まつり(山形県)なども

基本は農業と関連してきます

日本人の原点が東北の祭りに見られるんですね

世界遺産

世界遺産に関しては次回の記事でまとめます(参考▲テストでよく出る日本の世界遺産▲

東北地方のテストで出される世界遺産を見ると

岩手県の平泉(中尊寺金色堂)は一時期本当に当たり前のように出題されました

今後も世界遺産関係は出題されるでしょう

歴史と地理とを絡めやすい問題なので(2011年文化遺産)。

その他、青森県と秋田県にかけてひろがる原生林の白神山地もあります

広がっているブナ林が有名です(1993年自然遺産)

まとめ

三陸海岸から東日本大震災、原発事故と発展させようと思えば問題としては発展させられますが無いでしょう

ですが、基本的な項目は鉄板です

三陸海岸のリアス海岸は日本の他のリアス海岸の地域を答えさせる問題も出ます

潮目などからは海流の問題

海流は紛らわしいので確実に覚えて、組み合わせの選択問題も解けるようにしましょう

果実のグラフ問題も扇状地などの地形と絡めての出題も考えられます

有名どころの果物は押さえておきましょう

扇状地の地形利用も押さえておきましょう

問題

頻出問題①

三陸沖には暖流と寒流のぶつかる「潮目」が好漁場になっている

このぶつかり合う海流の組み合わせで正しいものを下から選んで答えなさい

【 対馬海流と日本海流 千島海流と日本海流 リマン海流と対馬海流 リマン海流と日本海流】

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/02/post-3634/

頻出問題②

以下の文章から都道府県名を答えなさい

「サクランボの生産量が2017年は75.9%のシェアで1位、洋ナシのシェアも約65%で1位になっている」

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/02/post-3637/

頻出問題③

北日本(主に東北地方)の太平洋側で春から夏に吹く冷たく湿った東よりの風のことをなんというか3字で答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/02/post-3640/

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