#2 学習指導要領の教科の各分野の目標とは?(地理大項目A世界と日本の地域構成)

学習指導要領

こんにちは

鹿児島県での教員採用試験合格を目指している

ヤマシロです

本日は、学習指導要領の校種・教科の目標と

地理分野のA(世界と日本の地域構成)の内容・取り扱いをまとめました

そもそも学習指導要領って?

以前にも書きましたが

学習指導要領って何?

“全国のどの地域で教育を受けても、一定の水準の教育を受けられるようにするため、文部科学省では、学校教育法等に基づき、各学校で教育課程(カリキュラム)を編成する際の基準を定めています。これを「学習指導要領」といいます。”

文科省HP

また

中央教育審議会答申では

「社会に開かれた教育課程」の実現を目指すための、学校、家庭、地域の関係者が共有・活用できる「学びの地図」

です

児童生徒の教科書や時間割のもとになっているもので

教師にとっては学校で授業する際の指示書になります

学習指導要領の構成

“学習指導要領においては、教育課程全般にわたる配慮事項や授業時数の取扱いなどを「総則」で定めるとともに、各教科等のそれぞれについて、目標、内容、内容の取扱いを大まかに規定しています。”

さきほど言いましたが

教師が授業をする上での指示書です

そこには

  • 教育基本法
  • 学校教育法
  • 学校教育施行規則

から始まり

指導要領の内容へ入っていく

  • 前文
  • 総則
  • 各教科
  • 道徳
  • 総合
  • 特別活動

採用試験の際は最低限見ておいた方が良い

というか

学習指導要領にある教育基本法や学校教育法からも虫食い問題なども出されるので

・総則

・自分の教科の内容

・道徳ぐらいは覚えておいた方が良い

中学社会科の目標って?

学習指導要領には

各教科で育成することを目指す目標の内容が書かれています

全体的な教科の目標があり

続いて

・各分野(学年)の目標

・内容

・内容の取扱い

が書かれています

中学校社会科の場合ですが

・全体的な目標

・各分野(地理・歴史・公民)の目標と内容

・内容の取扱い

・指導計画の作成と内容の取扱い

が書かれています

全体的な目標

 社会的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

  •  我が国の国土と歴史,現代の政治,経済,国際関係等に関して理解するとともに,調査や諸資料から様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
  • 社会的事象の意味や意義,特色や相互の関連を多面的・多角的に考察したり,社会に見られる課題の解決に向けて選択・判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。
  • 社会的事象について,よりよい社会の実現を視野に課題を主体的に解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される我が国の国土や歴史に対する愛情,国民主権を担う公民として,自国を愛し,その平和と繁栄を図ることや,他国や他国の文化を尊重することの大切さについての自覚などを深める

簡単に言うと

地理・歴史・公民の基礎知識(語句や意味)を理解し

資料やツール(ネットなど)を使いこなせて

ある出来事を時期や推移に着目してとらえ、類似や差異がわかり、事象との因果関係を関連付ける思考を持ち

課題を追及でき、主体的に解決する態度を持ち、表現できるようになり

愛国心を持ち他国を尊重できる人を育てることが目標

各分野(地理・歴史・公民)の目標と内容

地理分野の目標

社会的事象の地理的な見方・考え方を働かせ,課題を追究したり解決したりする活動を通して,広い視野に立ち,グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を次のとおり育成することを目指す。

  • 我が国の国土及び世界の諸地域に関して,地域の諸事象や地域的特色を理解するとともに,調査や諸資料から地理に関する様々な情報を効果的に調べまとめる技能を身に付けるようにする。
  • 地理に関わる事象の意味や意義,特色や相互の関連を,位置や分布,場所,人間と自然環境との相互依存関係,空間的相互依存作用,地域などに着目して,多面的・多角的に考察したり,地理的な課題の解決に向けて公正に選択・判断したりする力,思考・判断したことを説明したり,それらを基に議論したりする力を養う。
  • 日本や世界の地域に関わる諸事象について,よりよい社会の実現を視野にそこで見られる課題を主体的に追究,解決しようとする態度を養うとともに,多面的・多角的な考察や深い理解を通して涵養される我が国の国土に対する愛情,世界の諸地域の多様な生活文化を尊重しようとすることの大切さについての自覚などを深める。

 地理分野の目標を簡単にまとめると

日本と世界の主要な国を知り、山脈、地形を知り、地図帳などの資料から地形が影響を与える気候などの地理的特徴を捉えられるようにする

 各地域の出来事などを、地理的な特徴や人間や自然環境など様々な要因を考慮し、様々な視点から出来事を見て考察し、最終的には表現から議論までできるようになること

 自国を愛し、他国を尊重する自主的な態度を持てるよう教育する

ということ

地理分野の内容

・大項目 A は世界と日本の地域構成の基本的な枠組み理解

・大項目 B は世界の諸地域に関する地理的認識

・大項目 Cは我が国の国土に関する地理的認識

が主な学習内容

少し詳しく説明していくと

Aの世界と日本の地域構成では

知識理解として

・緯度と経度、大陸と海洋の位置、主な国名と位置などから世界の位置関係を大体把握する

・日本の位置、緯度、経度、領域の範囲や範囲の変化、世界との時差などから日本の特色を把握する

思考判断表現として

・大陸と海洋がどのような位置にあるのかを説明できる

・国の位置を緯度や軽度に着目して説明できる

・大陸や海洋、国の位置などを他国と比較したり、地域の特色を緯度や軽度から考察できて説明できる

・日本の地域的な特色を周辺の海洋、島などから説明できる

これらの内容の取扱いとして

・都道府県と県庁所在地も教える

・日本の領域(最〇端の島、国境線など)や領域の変化(北方領土)を教える。領土問題に関しても触れる。その際、尖閣諸島は日本の領土だと強く言っとかないとダメ

・世界地図や日本地図を大まかに描ける

ここで必要な知識

・緯度経度、赤道、本初子午線、北半球、南半球、六大陸、三海洋、面積の大きい国、小さい国、人口の大きい国、少ない国、ニュースでよく出てくる国、日本とかかわりの深い国などだが、大陸や地域別でみても偏りが無いように

・地理学習が終わるまでに国名と位置がわかって50国~70国ぐらい覚えるのが目安で、別分野、別単元でも適宜復習することで知識の定着を図る

・世界や日本の略地図が赤道や本初子午線などを含めて描けるようになる

・州が大まかな地域にも分けられることを知る。ニュースでよく聞く地域名などがわかる

・地球儀と地図(メルカトル図法)との違いを地球儀にテープを張り付けるなどして考えさせたり、面積や地形を正しくとらえさせる

・地球上で日本の正反対の位置を示すことで緯度や軽度の仕組みを考えることができるようにする

・日本の位置を緯度経度でとらえることができ、同じ緯度や経度にはどういった国があるか、大陸から見てどういった位置にあるのか

・時差から世界での位置関係が理解でき、時差の概念を理解体感させる

・領域(領土・領海・領空)の範囲と排他的経済水域の範囲。日本列島が弧状に連なっていること。東西南北の最端の島。領域の面積と排他的経済水域を含めた面積の大きさの変化、国際関係や歴史的経緯も併せて教える

・都道府県と県庁所在地は調べ学習などを利用して記憶重視の授業にならないように気をつける

・竹島や北方領土は日本国の領土として歴史上、国際法上の正当性も含めて教え、尖閣諸島は領土問題ではないと教える(そもそも日本の領土だよという意味)

・地球の本来の姿を地球儀などで理解させ、地図は用途によって種類があるという事を理解させる

まとめ

全体的な社会科の目標

基礎知識を理解し、資料やネットなどを使いこなせて、出来事を深く考察する思考を持ち

課題を追及・主体的に解決する態度・表現できるようになり

愛国心を持ち他国を尊重できる人を育てることが目標

地理分野の目標

日本と世界の主要な国を知り、山脈、地形を知り、資料が読め、気候などの地理的特徴を捉えられるようにし、人間や自然環境など様々な要因を考慮し、考察し、表現から議論までできるようになること。

 自国を愛し、他国を尊重する自主的な態度を持てるよう教育する

内容は

緯度と経度、大陸と海洋の位置、国名と位置、日本の位置、緯度、経度、領域の範囲、世界との時差とそれら全部の説明(歴史的変化も含めて)

内容が多いので今回は大項目Aのみです

大項目BとCに関しては作成次第追記します

別のタイミングで歴史と公民はとりあげます

タイトルとURLをコピーしました