こんにちは
てぃーちゃーMです
今回は、一般企業に勤めていた私が、教員採用試験に受かって公立中学校の教師になるまでの手順を紹介します
まず、一番初めに誰でも安定した公立学校の教師になれるのか?というとそうではありません
結論にもなりますが、公立学校の先生になれる人というのは
「あきらめずに頑張れる人」です
何をすればいいかは下に書いていきますが
まずは私がどういった経歴なのかをサラッと紹介します
- 高校と大学はスポーツ推薦で入学
- 4年で大学卒業するが教員免許は取得せず
- いくつかの会社を転職
- 地元の中小企業に3年間勤める
- 実習のため退職
- 半年間別の中小企業で働く
- 常勤講師として1年間勤務
- 正規の教諭として採用され10年務める
- 教職を退職し現在に至る
れっきとした途中入社です
でも胸を張って、確実に言えることは、教職しか知らない先生よりも、授業力・指導力・やさしさもレベルが上でした
どうやったら会社員勤めから公務員勤めになれるかの手順を、私が経験したやり方で紹介します
絶対必須!教員免許
まず、絶対に必要なものがあります
それが
教員免許
これが無いと教師として学校に勤めることはできません
私の場合、大学は卒業していましたが、教員免許に必要な単位は一切取っていませんでした
なので、
どこかの大学で教員免許に必要な単位を取り直す必要がありました
いくつかの候補はできたのですが
会社員勤めをしていた時期(地元の中小企業)でもあって、大学に通う事は基本的にはできませんでした
なので選択肢は1本です
通信教育です
通信制で教員免許に必要な単位をとれるところはいくつかありますが、
教科によって、学校も専攻も変わります
私の場合、お金もあまりかけたくなかったので
創価大学の通信教育を選びました
社会科の教員免許が取れること(英語の単位取得コースもありました)
そして、何より安いのが魅力的でした
今となっては12年前ぐらいの話なのであまり覚えていませんが、1年目が15万程度、聴講生という扱いになっていたはずなので通常の入学より格段に安いです(諸経費と授業料)で2年目以降は年間7万円でした
実際、大学を卒業していない方だと入学金や授業料ももっとかかってくると思いますので要確認です
働きながらだったので、それぐらいなら痛くもなかったですが、この痛くもない金額というのが曲者です
「それぐらいの金額なら別にいいだろう」という発想になり2年間教材を放置していました
3年目に「やっぱり学校の先生はあきらめよう」と、まだ何もやっていなかったのにも関わらず、そう思って、退学届けを送付したのですが、思いとどまり、送付届けの内容を取り消す連絡を大学に直接しました
大学ももちろん理解してくれて、そこから本格的に単位取得に向けて動き出しました
働きながらだったので、基本的に作業は仕事が終わって帰ってきてからです
大体のルーティンを書くと
- 7:30 出勤
- 18:00 帰宅
- 食事、身支度、勉強(単位はレポートだったのでレポート作成)
- 2:00 就寝
こんな感じです
これをほぼ毎日繰り返しました
もちろん、休みなども入れてますし、休日は基本カレンダー通りの会社だったので時間は取りやすかったです
ですが、通信教育の場合、レポートだけでは単位は取れません
試験も必要ですし、課目によってはスクーリングと言って、出張授業があります
その授業が上手く自分の住んでいる地域で開催されればいいのですが、私の場合、1度だけ大阪→名古屋まで授業を受けに行きました。しかも、2日にわたっての授業になるので、泊りでした(その他はほとんど大阪でしたので移動は楽でした)
その時は、お金も使いたくなかったので、ネットカフェで過ごしたのですが、着替えを1枚しか持ってきておらず、しかも授業は「生涯スポーツ」という事で、1日中動く活動を2日間。帰りの着替えがありません
近鉄電車を鈍行で大阪まで、汗をかいたTシャツを着て計4時間?ぐらいかけて帰った思い出があります(当時電車で汗くさいにおいを感じた方々スミマセン犯人は私です)
そうやって、休日も試験やスクーリング、平日は夜からレポート作成で結構忙しかったです
ですが、要領よくやればレポートはコピペでもできましたし1日で400字詰め3枚のレポートを4セット作成したこともあります
やればできますが、あきらめずに最後までやるという「絶対的なやる気」が必要です
会社を退職する覚悟
私の場合、3年務めた地元企業を教育実習のため退職しました
教職の単位を取っていない場合、どこかで必ず教育実習をしなければなりません
基本はあなたが卒業した学校になります
私の場合、地元に住み続けていたので、卒業した中学校へお願いに行きました
もちろん後は収入の確保はありませんでした
中学校の場合3週間の教育実習ですので、長期の休みが取れないとなると会社は辞めるしかありません
基本、どこの会社も、後々退職をする人に長期の休暇を与えるほど寛大な会社は無いと思います
教員採用試験に受かるかどうかもわからないので、退職せずに済むならばその方が良いです
もちろん、私も教育実習終了後には別の会社へ再就職しましたが、持っていたほうが良いなと思ったのが、何かのスキルです
特化したスキルを持っていたら、いつでも再就職はしやすいですからね
おススメ転職サイトはやっぱりリクナビでしょう
私の場合何もスキルは無かったので、地元のトラックの荷台を覆うシートの営業をしました
その会社も、売り上げが好調だったかというとそうとは言い切れません
どこも中小企業は結構頑張っています
ですが、若い人材確保という事で私を採用してくれました
そこで、頑張って継続していたころには、教員免許に必要な単位も取り終えていました
基本教育実習は終盤ですのでそこまでできれば免許は取れたみたいなものです
そして、仕事をしているときでしたが、教員免許の申請をしに行くとき、「講師の登録もすれば」という嫁の勧めで講師登録をついでにしました
常勤講師として勤務
会社を辞めて講師で勤めるまで
講師登録に行くと、面接があって、教育委員会の事務室(役所の一部みたいなところ)で面接しました
面接官から「多分正教員が産休に入ると言っていた学校があるのでおそらく連絡をします」
と言われました
「ん?」と思いましたが、常勤講師ができる可能性が高いという事に気づくまで少し時間がかかりました
ですが、2,3日してから連絡が入り、「12月から講師をお願いしたいのですが大丈夫ですか?」という連絡でした。断れないので「わかりました」と返事をしましたが、会社にはまだ何も言っていませんでした
まず、会社の営業の上司に相談すると「ええやん、こんな会社より公務員の方が安泰や」と教師になるのをすすめられました
それで勇気づけられて経営陣に退職届を出しました
まあ、理由が理由だし、常勤講師として働き口も確定しているという事もあり、経営陣は良い顔をしていませんでしたが、「仕方がない、頑張ってや」といわれて円満退職でした
退職の手続きや、会社に言い出せないでお困りならこちらへ相談しましょう
【退職代行ガーディアン】講師を始めるまでに、何度か学校へは訪問しました
面談や説明や引継ぎなどです
手順も授業もよくわからないのでとりあえず、休職される先生のノートやテストなどをもらい目を通して、自分なりに授業を組み立てていました
講師時代
まあ、授業は何とかなるものです
もちろん教育実習で授業のイロハを指導してもらったのが大きいです
でも、講師にとって大切なのは授業ではありません「採用試験」です
講師の間に部活動の副顧問も持ちました
平日の授業のない時間は、採用試験に向けた勉強をずっと取り組み、放課後は部活動指導、帰宅後も採用試験に向けての勉強、土曜日は午前中は部活動の練習や試合、休日も適当に自分で息抜きの時間は設定していました
講師になっている頃でもすでに2回採用試験は受けていました
- 1回目は会社員時代で教員免許も持っていない時・・・1次試験(一般教養と面接)でアウト。というかそもそも免許はまだとれていなかったので無理でした
- 2回目は講師で勤務する直前に結果を受け取り・・・・1次合格でしたが2次試験でアウト
- 3回目は、講師をしながら2次試験のみ(専門教養と面接)・・・・・合格
専門教養と面接だけだったので勉強自体は楽でした
講師のメリットは授業ができることです。授業をするために専門知識が深まる、だから、より採用試験対策になります
これが、会社員だと難しいと思います
会社では、会社の業務をしなければならないし、家に帰って最小試験のための勉強となると、普段会社では使わないような内容を勉強することになるので大変だと思います
なので、本当に学校の先生を目指すのであれば、覚悟をして講師に登録することをお勧めします
覚悟は強いです
正教員で採用される理由
結局は「あきらめずに頑張り続けた結果」です
不安定な講師でいいのなら「追い込む」必要はないと思うし、好きなだけクラブに時間を費やしていてもいいと思います
でも、この文章を読んでいるという事は、あなたはおそらく会社員でしょう
会社員という事はもしかすると結婚しているかもしれませんし、もうすでに大人で、これからの「人生をかける仕事」をしようと思っているのだと思います
ならば、学校の先生は色んな意味でお勧めします
正教員になれず講師として過ごしている講師は非常に多いです
彼らの共通点はなにか?
「本気度」です
単純にこれは嘘も偽りもありません
「本気度」が単純に足りません
「本気度」とは「優先度」でも良いです
講師が本来優先されるべきことは何か?
採用試験に受かることです
ですが、目の前のことに取り組みすぎている講師さんは非常に多い
そういう人に限って受かりません
フォーカスするところをミスっています
会社員勤めをしているならそこらへんは割り切れると思います
部活動でもなく、担任業務でもなく、学校行事(やるときはやらないといけませんし運動会やっているのに「勉強します」とか言ってたら教師になれませんので)でもなく意識すべきは採用試験対策です
今の講師は採用試験を「受かるだろう」と安易に考えています
そこが狙いめです
それと、社会人経験はやっぱり面接時も強いです
会社勤めでのお客さんへの対応は何よりも高レベルなサービスです
学校の教育サービスはまだまだレベルは低いです
なので、一般の会社のお客様へのサービス精神で臨めば、面接などでは、面接官を結構言いくるめる、納得させることができます
いま、この文章を最後まで読んでいるという事は、あなたの本気度は高いです
それができる
あなたこそが教師になるべきです
私の他の記事で教師について色々書いていますが、教育サービスはもっと高レベルを目指すべきです
そういったレベルの高い公教育を受けさせられるのが、ここまで記事を読んでくれた
あなたです
これからの社会のため、子供たちの未来のためにぜひとも学校の先生を目指してください
まとめ
今回は
- 私が教師になるまでの経緯
- 教員免許のとり方
- 会社勤務しながらの勉強時間
- 会社を辞める覚悟
- 講師登録のすすめ
- 講師の時期のフォーカスするところ
を説明しました
もう一度結論をお伝えしますが
教師になれる人とは
「あきらめずに頑張れる人」です
最後に
私も少しでも学生の勉強の足しになればと
授業の記事・動画をまとめていますので、こういった授業の展開もあるんだと、参考の一つとしてください
▶【てぃーちゃーMの社会科】地理一覧
▶【てぃーちゃーMの社会科】歴史一覧
▶【てぃーちゃーMの社会科】公民一覧
▶【中学社会科動画】youtube
→https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0
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