不安を持つことは正しい教師の反応【なってはいけないこんな教師】

学校関係

こんにちは

てぃーちゃーMです

今回は学校が始まることで不安があるあなたへ向けて「不安は良い反応だ」と書いています

そうはいっても

「休み明けの生徒の反応が気になる・・・」

「ちゃんと授業ができるか心配だ・・・」

「生徒が話を聞いてくれるか心配だ・・・」そういった心配や不安なことが頭に浮かんできますよね

不安とはそもそも

心配に思ったり、恐怖やなんか変な感じ、何か悪いことが起きるのではといったものがある

今回は漠然としたものではなく、学校再開や授業が始まることへの不安にスポットを当てる

あなたも下の例(有名な実験)を考えてみてほしい

箱が2種類、その中にクジが入っています

1つの箱のクジしか引くことはできません

Aのクジは100万円がもらえる当たりクジのみ入っています

Bのクジは200万円のクジとハズレのクジが同じ枚数だけ入っています

あなたはAかBどちらの箱を選びますか?

あなたはAを選びましたよね。ですが安心してください、これに関してはほとんどの人が例外なくAの箱を選びます。

ですが不安という条件を付けると行動が変わります

この箱を選ぶ人が、200万円の背負っているとしたらどうなるかです

あなたも考えてみて下さい

答えですが

借金を背負っているという条件を付けた場合、ほとんどの人がBの箱を選びます。

つまり、借金という不安を抱えていると行動が180度変化するという事です

しかも、無意識の行動さえも支配されてしまいます

マージャンなどの賭け事の場合、「負けるんじゃないか・・・」、「このカードが相手の当たりじゃないか・・・」といった不安があると、本来切らないカードを切ったり、本来捨てない麻雀牌を切ったりするのです(そんな人は必ず負けます)

こういった賭け事での言葉を使うと「日和る」と言います

不安は行動を180度変えてしまうのです

ですが、今の話を理解できていれば、意識はすることはできます

リスクを感じる力が強い

アメリカのイリノイ大学の実験ですが、不安傾向が高いグループと低いグループに「人間が生きていくうえで起こりうるリスク」を書き出させた結果、不安傾向が高いグループの方がリスクを書き出す数が多かったのです

人間は不安を感じるからここまで生き延びてこられてます

それは、今でも遺伝的に残っていますが、あなたは寝るとき部屋の明かりをすべて消して真っ暗な状態で寝ますか?

本来は人間は真っ暗闇では不安を感じます

それはなぜか?

人間はそもそも弱い生き物です、肉食の獣にとって人間はエサ側です。ですが、獣は火を恐れます。獣が恐れる火は逆に人間にとって「襲われない」という安心になります

その安心感を本能的に持っているので、部屋の証明には薄明るいオレンジ色の光がついているのです(その方が安心して寝やすいということです)

(現代では獣に襲われることはありませんが、その本能は「怖い話」や「恐怖映像」「ホラー映画」に使われています、真っ暗闇からお化けは出てきたりしますよね。昼間にドアをノックして「こんちは~お化けです」とか映画でやってたらそんな映画見ませんよね)

暗いのは恐怖です。暗さに不安を覚えるのは人間の本能です。でも人間は不安を克服してきています

ですが

「それは生存に関する不安で、社会生活や学校にはあまり関係がないのでは・・・?」

いえ、言いたいのは

「不安を克服するという事を、考える意識を持っている」

そして初めに書いた

「不安とは行動を変えさせる力を持っている」

という事を知ったという事です

それらが、があなたにとって大切なメリットなのだということです

逆に「なってはいけないこんな教師」とタイトルにもつけていますが、これの意味は「不安を感じない教師にはなるな」という事です

なってはいけないこんな教師

あなたの周りにもいてるでしょう

自分のことしかしない人、与えられた仕事しかしない人、自分が好きな事しかしない人・・・

具体的に言うと

部活動だけ力を入れている、行事ごとに協力しない、基本的に我関せずの位置にいる、文句ばっかり言っている、教師の陰口を言っているという人です

そういう教師にはなってはダメだということです

なぜかというと

以前にも話をしたことがあるのですが(参考:▲教師は商店街(新任1年目のあなたにつたえたい3つのこと)▲

学校の教師は、「商店街のお店の主人」だと説明しました

この場合「こんなお店の主人にはなるな」です

商店街は各個人個人のお店がそれぞれ頑張って売っていますが、商店街に人が来ることで、来てくれたお客さんが「これも買っておこう」という事で、相乗効果が生まれます

ですが、特定の分野の人しか来ない、しかも素行の悪いお客さんばかりのお店だとどうでしょう?

他のお客さんに迷惑ですよね。店主は言います、「俺のやり方でやってるんだから文句言われる筋合いは無い」と

違います

商店街は商店街として成り立っている側面もあります。大型ショッピングモールを考えましょう。素行の悪いお客さんばかりが集まるようなお店は、ショッピングモールのオーナーから追い出されてしまいます(ここで言うなら私立ショッピングセンターかな?)

ですが、公立学校商店街はそんなお店を追い出すわけにはいかないのです

そこにあぐらをかいて、自分の好きな事しかしない教師がいるのは事実です

公立学校商店街に来るお客さんは毎日決まった子供たち地域の子供です

お客さんを選べるわけではありませんが、育てることができるのも商店(会社)の力です

会社は色々な手を使ってお客さんを強力なパートナー(固定客)へ変えていきます

お客さんは「変えることができる」のです

それは、公立学校商店街でも同じで、来るお客さんを強力なパートナーに変えることができます

あぐらをかいている教師は変えようとしません

その商店街の文句を言って、違う公立学校商店街へ移動することを考えています

お客さんを育てようともしません

ここまでの説明を読めば、あなたの周りに該当する人がいるかもしれませんよね

そうです、そんな教師は迷惑なだけです

そんな教師は「不安」ではなく「不満」を持っています

しかもわがままな不満です

不安と向き合うために

まず、不安を2つに分類します

  • 漠然とした不安
  • 具体的な不安

何かわからないけど不安感を感じるのは、脳がそう感じさせている場合があります

具体的な不安の場合は、対処していないのが原因です

もう少し具体的に掘り下げます

漠然とした不安

漠然とした不安は、自分自身なんだか嫌な気分ですよね

しかも、周囲の人からも言われます

家族や親しい友人の場合どうでしょう?

あなたの奥さん、夫がため息ばかりついていたら・・・心配で仕方ないですよね

いつも一緒にいる友人が、「なんだかな・・・」とつぶやいていたら「どうしたの?」となりますよね

周りを嫌な気持ちにさせると自分が悪く思われてしまいます。それはイヤですね

だから、具体的に○○が不安だというモノが無ければ、あなたのその不安感はいったん自分自身で認めてあげましょう

「とりあえず、私自身いま不安を抱えている、なんだかわからないけど不安だ・・でも良い。私は不安を持っているという事を私自身がわかった」

と考えればいいです

もう一つは吐き出すことです

具体的な不安ではないので、本当に信頼できる人に話すべきです

場合によっては夫や奥さんではダメです、恋人もわかりません

なぜかというと、家族や関係が強い人というのは、「守り」が入るからです

あなたを守ることは私を守ることにつながると無意識に思っています

ちなみに、男性は性格上答えを出そうとするので、聞くだけというのは、普段から「聴くこと」を意識していない男性だと難しいです

吐き出すが難しいなら書き出すもいいです

単純な日記風でいいです

「なんだかわからないけどとっても不安・・・ちかごろの私はなんだか変・・・」

なんでもいいです、思っていることをただ書き出してみましょう

心理学的にそれらには名前がありますが難しく考えないでいいです

具体的な不安

そもそも不安は、「結果がどうなるかわからない」「いまの準備だけで大丈夫かな」といった、基本的には準備不足から不安になります

知識武装した社会科の教師の授業は聞いていて安心感があります。授業者本人も「これだけやってきたのだから」と思っているかどうかはわかりませんが、潜在的に「大丈夫」と強い自信を持っています

なので、まず何が不安なのかを書き出しましょう

例えば、授業で言うと、このグループワークのやり方で大丈夫だろうか?などですね

社会科の教師の方ならば知っていて損のない言葉があります

「反実仮想」です

「もし○○だったら、△△だろうに」のように、起こる可能性のあることをどんどん上げていき、それに対してどう対処するかを次々と考えていくわけです

歴史においてはいろいろな場面や戦略でこの考えは使われています

不安がわかっている場合、「こう言われたら、このように言おう」「あれをいわれたら、このように言おう」という風に、グループワークで起こりうる事態を予想し対処法をたてるという事です

例えば、簡単なところでは、グループワーク時の席替えで、生徒から「なぜこの席なんですか?」と言われる可能性があるなら、あらかじめ言われた時の切り返しを考えておくという事です

不安事項を書き出せたら、対処できることがありそうなら即行動です

先ほどのグループワークの席替えなら、書き出しておけば何を言われても対処できますね(考えるだけでいいと思いますが、一ついいアイデアが出るとそれだけでアイデア選出がとまってしまう場合があるので書いた方が良いです)

または、席替えをした時の席を一回作ってみるのも行動です

移動したは良いが大きい生徒ばかりで座りにくそうだ・・・これでは生徒は文句を言います

だから、一旦自分自身でリハーサルしておくという事ですね

これらはグループワークで挙げた例なので参考にはならないかもしれませんが、不安事項を書き出したら「行動する」ということが、あなたに伝わっていればいいので

精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉

まとめ

今回は、「不安を持つことは正しい教師の反応です」と紹介しました

不安とは何か、行動を変えさせる力を持っているものだからそれを理解し、コントロールしていくこと

リスクを感じる力が強いことで、克服する力やアイデアを考えることができます

なってはいけない教師は自分が正しいと思い、不満ばかりを述べている教師

不安と向き合う方法で、漠然とした不安ならば、認めてあげ、吐き出す、書き出すという方法

具体的な不安なら、書き出し、即行動です

新しいことにチャレンジするにも不安は絶対につきものです

ですが、やってみれば達成感が上回り笑顔が生まれます

ジェットコースターも初めは怖いし不安ですが、乗ればハッピーですね

不安を乗り越えた笑顔はとてつもない力を持っています

あなたの笑顔は子供たちに幸せを与えます

頑張ってください

今回は以上です

最後に

私も少しでも学生の勉強の足しになればと

授業の記事・動画をまとめていますので参考にしてください

▶【てぃーちゃーMの社会科】授業ブログ「やさしい社会科授業」

http://teacherceo-masajirusi.com/

▶【中学社会科動画】youtube

https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0

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