こんにちは
てぃ~ちゃ~Mです
今回は#75【中学校社会科 歴史】「第一次世界大戦後の世界と日本」を紹介します
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ノート用まとめ
軍縮と国際協調
① 国際連盟(1920年)~世界平和を目指す最初の国際機構(本部:スイスのジュネーブ)
・常任理事国・・・イギリス、フランス、イタリア、日本
・不参加国 ・・・アメリカ(議会が反対)、ドイツ(敗戦国)、ソ連
② 軍縮
・ワシントン会議(1921年~22年)
1、4か国条約・・・日英同盟の解消
2、9か国条約・・・中国の主権尊重、山東半島の権益を返却
3、海軍軍縮条約・・・主力艦の保有制限(米:5、英:5、日:3、仏:1.67、伊:1.67)
・パリ不戦条約(1928年)・・・戦争放棄、紛争の平和的解決
・ロンドン軍縮条約(1930年)・・・補助艦の制限(米:10、英:10、日:7)
日本にとって不利な内容が多かった→次第に世界から外れていく
民主主義の発展
① 各国の様子
・ドイツ・・・1919年にワイマール憲法制定で男女の普通選挙権や働く権利
・アメリカ・・・1928年に男女普通選挙権
・イギリス・・・1928年に男女普通選挙権
② 民族の独立
・インド・・・イギリスの支配に対し独立運動~マハトマ・ガンジー。「非暴力・不服従」の抵抗運動
・朝鮮・・・三・一独立運動(1919年)~ソウルで独立宣言文と朝鮮全土での運動←日本の軍隊や警察が鎮圧
独立を支持した日本人~柳宗悦(やなぎむねよし)、吉野作造
中国・・・五・四運動(1919年)~日本の21か条の要求をパリ講和会議が容認したことによる抗議行動→中国はベルサイユ条約調印を拒否
中国国民党~1919年に孫文が組織。民族独立と国民革命を目指す。
1921年にできる中国共産党と協力。帝国主義反対していたのでソ連が支援
ロシア革命、平和原則、各国の独立運動・・・民族主義(ナショナリズム)を高める
日本
① 大戦景気・・・工業製品の輸出が増加→成金(急に大もうけした資本家)。財閥による経済支配
② シベリア出兵・・・米騒動(1918年)~米の価格の上昇で富山の主婦から全国に一揆が広まる→軍隊の出動→政府への批判→寺内内閣の終わり
勉強復習、予習、テスト勉強などの参考にどうぞ(^_^)
▼歴史記事▼
本記事の内容:軍縮に向けた動きと民族独立、日本の戦中と戦後の様子がわかる
帝国主義のもと植民地支配がひろっがていた世界だった
そして、植民地を広げるためには戦争は友好的な手段だった
植民地にも協力させるため「独立させるから戦争に協力して」と言っていた国もあったが、やっぱり戦争はダメだと考えが変わっていく。
これには各国の財政難も理由にあります
軍縮と国際協調
国際連盟
1920年に作られた、世界平和を目指す最初の国際機構
本部はスイスのジュネーブにあり、スイスは戦争をしないと決めている永世中立国です
平和はいいことですが、参加した国、しなかった国があります
・常任理事国・・・イギリス、フランス、イタリア、日本
これを見ると、ヨーロッパ勢が強くなるのがわかるでしょう。
ですが、新渡戸稲造(旧5千円札の人物)という人物も事務次長として活躍しました。
・不参加国 ・・・アメリカ、ドイツ、ソ連
これらの参加していない国を見ると、軍事力の強い国だという見方ができます
ドイツは敗戦国だから、ソ連は社会主義国だからという理由ですが、アメリカの不参加もあります。
ウィルソン大統領に対して議会が反対しました。
こういった構成上、武力制裁は難しい。だから、話し合いで解決しようという方向になっていく
軍縮
第一次世界大戦の反省から軍備の縮小を目指す動きも強まります
以下に一覧を載せます
軍縮会議一覧
・ワシントン会議(1921年~22年)
- 4か国条約・・・日英同盟の解消
- 9か国条約・・・中国の主権尊重、山東半島の権益を返却
- 海軍軍縮条約・・・主力艦の保有制限(米:5、英:5、日:3、仏:1.67、伊:1.67)
・パリ不戦条約(1928年)・・・戦争放棄、紛争の平和的解決
・ロンドン軍縮条約(1930年)・・・補助艦の制限(米:10、英:10、日:7)
日本は様々な条約に調印しました。中国での権益も返却されました。
これらは日本にとって不利な内容が多かったのは事実ですが、日本に制裁を加えたわけではなく、世界の国々が植民地への侵略をお互いにしないように決めるという背景もあります。
こういった内容から、日本は次第に世界から外れていく方向へと動いていきます
そんな日本ですが
日本
おもな戦場がヨーロッパだったため日本はダメージはあまりありません
ヨーロッパは地域も産業も疲れてしまっていました
戦争時には船が不足していたので造船業が日本では活発になり、海運業も盛んになりました
ヨーロッパからの輸入ができないので製品の国産化が進み、重化学工業も発展
綿製品のアメリカへの輸出も盛んになったことで、日本は輸出で儲けていきます
この日本の好景気が「大戦景気」です
工業製品の輸出が増加したことで、急に大もうけした資本家が出てきます。彼らを「成金」といいます
大戦景気で大きな利益を上げた、三井、三菱、住友、安田などが経済を支配する「財閥」へと成長した時代でもあります
一方、ロシアで社会主義革命が起こったのでシベリア出兵がありました(参考▲第一次世界大戦▲)
このころ、第一次世界大戦がはじまったころに比べると経済が少しずつ回復していたが、それにともない物価が上昇していった。その一つに、米の値段の急上昇がある
当時は、今よりも米を多く食べていた(1日10合といわれています)時代なので、米は欠かせません
そんな中、富山県で、米の価格の上昇で富山の主婦から全国に一揆が広まりました。
これが「米騒動」(1918年)です。
この一揆の鎮圧に軍隊を出動させた政府への批判が高まり、当時の寺内内閣が終わることになります
こういったところでも、民衆の声の高まりが政府を動かすことがみられますね
世界では各国が様々な民衆の動きを見せています
民主主義の発展
各国の様子
・ドイツ・・・1919年にワイマール憲法制定で男女の普通選挙権や働く権利
・アメリカ・・・1928年に男女普通選挙権
・イギリス・・・1928年に男女普通選挙権
民族の独立
インド
イギリスの支配に対し独立運動がおこります
中心人物がマハトマ・ガンジー
かれは「非暴力・不服従」をかかげた抵抗運動をすすめます
インドではイギリスの製品があふれていました。当時インドはイギリスの植民地。
植民地にイギリス製品を売りつけているということです
インド産のインド製品が売れないことでインド人の生活は苦しくなっていました。
そんな中、イギリスはさらに、塩に対しても高い税をかけて、イギリスが独占的に製造と販売をするという決まりになっていました
塩は人間が生きていくうえで絶対必要な塩分ですね
その昔、塩が給料として支払われたことで、サラリーという言葉につながっています。サラリーの意味は月給ですが、元は「ソルト」。塩です。
ですが、イギリスの逆らうと、令状なしで逮捕され、裁判なしで投獄されるというローラット法と呼ばれる法律があったので、反抗できなかった人が大勢いました。
ですが、ガンジーは立ち上がるのです。塩を作るために380km先の海を目指して歩きだします
これが有名な「塩の行進」です。
途中、多くのインドの民衆が参加していくことで、最終的にガンジーの行動が認められ、後にインドの独立の精神にもつながっていきます
朝鮮
三・一独立運動(1919年)がおこります
ソウルで独立宣言文と朝鮮全土での運動になるのですが、日本の軍隊や警察が鎮圧します。
中には、独立を支持した日本人もいます。柳宗悦(やなぎむねよし)は、日本と兄弟である朝鮮が奴隷であってはならないとし、日本のやり方を批判しました。
吉野作造も、独立は必然であるとしています
中国
五・四運動(1919年)が起こります
日本の21か条の要求をパリ講和会議が容認したことによる抗議行動で
北京にて学生の抗議行動から始まり、労働者や市民が「日本製品は使わない」とストライキにもなりました
中国はベルサイユ条約調印を拒否し、国内では中国国民党が孫文により結成(1919年)され、民族独立と国民革命をすすめました
また、中国共産党(1921年)と協力し、反帝国主義を掲げていたのでソ連も支援してくれました
孫文の死後は、蒋介石が国民党の実権を握るが、中国共産党とは対立するようになります
まとめ
軍縮の後ろにある植民地支配との関係が、各国の根っこにあることで、真の世界平和にはなっていないだろう
ロシア革命、平和原則、各国の独立運動など・・・民族主義(ナショナリズム)を高める世界へと変化している時代である
日本の立場や日本の国内の変化など、強さと弱さが見える内容でした
問題
頻出問題①
第1次世界大戦後,アメリカのウィルソン大統領の提唱により,各平和条約の一部をなす国際連盟規約に基づき,世界の平和維持と国際協力を目的として,1920年に発足した国際機構を何というか答えなさい。
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2020/02/19/post-2120/
頻出問題②
インドの政治家。建国の父,マハトマ (偉大なる魂) と呼ばれる人物。 1919年ローラット法に反対してインドで最初の不服従運動を指導し、1930年塩専売法に反対し、独立実現のため尽くした人物は誰か答えなさい。
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2020/02/19/post-2123/
頻出問題③
第1次世界大戦中の好景気で大きく儲けた資本家、財産を蓄積した人を何というか。漢字二字で答えなさい。
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