#13【中学校社会科 地理ノート】世界の宗教

地理一覧

こんにちは

てぃ~ちゃ~Mです

今回は#13「世界の宗教」を紹介します

ノート用まとめ

キリスト教

開祖・・・イエス・キリスト

聖地・・・エルサレム

地域・・・ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア、アフリカ南部など

教え・・・新約聖書、旧約聖書

・カトリック・プロテスタント・正教会

イスラム教

開祖・・・ムハンマド(マホメット)

聖地・・・メッカ

地域・・・北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアなど

教え・・・唯一絶対の神アッラーを信仰し、神が最後の預言者(ムハンマド)を通じて人々に下した(啓示した)とされるクルアーン(コーラン)の教えを信じる

・1日5回の礼拝をメッカにある神殿に向かって行う。金曜日はモスク(礼拝所)へ行く

・断食(ラマダーンという月の間は太陽が昇っている間は飲食禁止)

・巡礼(聖地への参拝)など

豚や酒は禁止

仏教

開祖・・・仏陀(ブッダ)、釈迦(シャカ)、ゴータマ・シッダールタ

聖地・・・ブッダガヤなど(八大聖地がある)

地域・・・東南アジア、東アジア

教え・・・苦(苦しみだけではないいろいろな事)の輪廻(命が生まれ変わり続けること)から解脱すること(悟りを開く)を目的として種々の修行を行う

ヒンドゥー教

開祖・・・バラモン教(ヴェーダの教え)と地域の民俗信仰の融合

聖地・・・ガンジス川(沐浴)

地域・・・インド中心(だが世界で3番目に信仰者数が多い)

牛は神聖。カースト制度

勉強復習、予習、テスト勉強などの参考にどうぞ(^_^)

▼地理記事▼

本記事の内容:宗教の分布と宗教の特徴がわかる

前回、世界の国々の国旗を紹介しました(参考▲世界の国旗と由来▲

そこには宗教と関連するマークがたくさんあったのがわかりましたか?

「十字架」や「三日月」など、「太陽」もそうです

世界にはさまざまな宗教があり、宗教は人々の生活と密接にかかわっています

世界的に広がっている三つの宗教「キリスト教」「イスラム教」「仏教」を「三大宗教」といいます

特定の地域、民族に信仰されている「ヒンドゥー教」や「ユダヤ教」などもあります

今回は、中学校社会科で必要な三大宗教とヒンドゥー教を紹介します

キリスト教

水色部分になります

開祖・・・イエス・キリスト

聖地・・・エルサレム

地域・・・ヨーロッパ、南北アメリカ、オセアニア、アフリカ南部など

教え・・・新約聖書、旧約聖書

特徴

キリスト教はそもそも、ユダヤ教の一派として始まったもので、イエスキリストの死後に弟子たちが広めていった教え

中心の人物がイエス

中学校ではキリスト教の三つの種類を知っておきましょう

  • カトリック
  • プロテスタント
  • 正教会

カトリックはローマ教皇を中心とする派で、キリスト教の中でも信仰している人は一番多い(約10億人)

違いがあまりわかりにくいかもしれないが、カトリックでは教会にいる人は「司祭」で「神父」と呼び、お祈りを「典礼」という

一方、プロテスタントでは、教会にいる人は「牧師」で「先生」と呼び、お祈りは「礼拝」と呼ぶ

正教会は、東方正教会とも呼ばれそもそもは、東ローマ帝国の国境であったことからそう呼ばれている。とくにヨーロッパでも東側(ロシア周辺)に多いので、わかりやすい分布にはなっている

正教会でも、カトリック同様で、教会にいる人は「司祭」で「神父」と呼ぶ。お祈りは「奉神礼」と呼ばれる

他にも流派はあるが、主にこの3つ

聖書を教えの基本にしているところは変わりないが、教えや中身には違いがあるのがキリスト教です

キリスト教は様々な分野に影響を与えています

  • 建築
  • 美術
  • 音楽
  • 学問
  • 生活

教会、大聖堂は「神の家」だからこそ大きくきれいに作られています。そういった建物が都市のシンボルになり、これぞヨーロッパという風景を作り出しています

教会には窓があります。そこにはカラフルなガラスが組み込まれています

これを「ステンドグラス」と言います

教会では、文字が読めない人が聖書の内容を理解しやすくするため、成人の肖像画や物語を作りました

その他、宗教に関する絵画もたくさんあります(様々な神を描いた作品)。ルネサンス期にはそういった絵画がたくさん描かれます(参考▲ルネサンス 宗教改革▲

教会では、聖書の言葉をみんなで唱えるときにリズムをつけて詠唱します

そのリズムに音符がつけられ「楽譜」ができていきます

パイプオルガンも教会にある楽器ですね

また、「天使にラブソングを」という映画では、アメリカのアフリカ系の人々による讃美歌をポップな音楽に変化させていることを象徴しています


現在でも、ギネスにのっている最も売れた本は「聖書」です

旧約聖書では「創世記」「ノアの箱舟」「モーセ」など、現代でも映画にされるようなものもあります

また、有名な文学作品で、ダンテの「神曲」がある

三位一体というキリスト教の考えを含む、3行がまとまりになった文章の構成がなされていて、地獄、煉獄(れんごく)、天国をまわる物語である

文学以外でも、「なぜ神様は人間を作ったのか?」などという答え(真理)を探究する学問の発展にも影響している

真理を探究する学問が「哲学」です

この真理の探究は、自然の現象でも用いられます。そこから発展するのが「科学」

コペルニクス(地動説)やガリレオ(望遠鏡で地動説を証明)などが有名です(教会の弾圧を恐れて発表はしていませんでしたが)

修道士であったメンデルも遺伝の法則(メンデルの法則)を発見したが熱心なキリスト教徒であった

そうなってくると生活に深くかかわっていることが見えるキリスト教ですが、他に、ワインやビールなどのアルコール類も元々は薬として作られていたという事もあります

現代では行事のほうが触れる機会が多いですね、クリスマスや教会での結婚式などもキリスト教がもとですからね

(参考:▲明日から使いたい授業の小話1【メソポタミア文明】▲

イスラム教

緑色の部分です

開祖・・・ムハンマド(マホメット)

聖地・・・メッカ

地域・・・北アフリカ、西アジア、中央アジア、東南アジアなど

教え・・・唯一絶対の神アッラーを信仰し、神が最後の預言者(ムハンマド)を通じて人々に下した(啓示した)とされるクルアーン(コーラン)の教えを信じる

特徴

イスラム教徒を「ムスリム」と呼び、宗教だけに限らず、政治、生活などの社会関係の全部を神にささげているという観点から「イスラム教」と呼ばず「イスラーム」と呼ぶようにもなってきている

イスラム教徒(ムスリム)は決まりを守っています。その決まりとは

  • 神とムハンマドを信じるという誓いをすること
  • 1日5回の礼拝をメッカにある神殿に向かって行う。金曜日はモスク(礼拝所)へ行く
  • 寄付
  • 断食(ラマダーンという月の間は太陽が昇っている間は飲食禁止)
  • 巡礼(聖地への参拝)

その他。偶像崇拝の禁止がある。いろいろな絵で神やムハンマドが描かれてしまうとたくさんできてしまう。神は唯一なので描くこともダメだし、象徴となる物や形を一切持っていない。だから神殿の内部はただの広い空間なだけ。

食べ物では豚肉やお酒は食べたり飲んだりはしません

これは、豚肉が中東などの暑い地域では傷みやすいことがあったからでしょう

お酒は理性をなくしてしまうということから飲みません

現在ではテロとの関係がよく取り上げられますが、イスラムのすべての人が悪いというのは間違いです

暴力によってやりたいように物事を通そうとする人たちは世界のいたるところで見かけますが、そういった行為は間違いですね

仏教

黄色っぽい部分です

開祖・・・仏陀(ブッダ)、釈迦(シャカ)、ゴータマ・シッダールタ

聖地・・・ブッダガヤなど(八大聖地がある)

地域・・・東南アジア、東アジア

教え・・・苦(苦しみだけではないいろいろな事)の輪廻(命が生まれ変わり続けること)から解脱することを目的として種々の修行を行う


特徴

人は生まれ変わると考えられていて、世界観が「天国、人間界、餓鬼界、畜生界、地獄」である。もう一つの「修羅界」を加える考えもある

善い行いをすればよい生まれ変わりができて、悪い行いをすれば悪い生まれ変わりになるということ

原因には結果がある。結果は偶然じゃなくて何かをしたからそうなったという「因果論」がある

いいことをすればよい生まれ変わりができる。逆に、良い生まれ変わりのためには良い行いをしようという事が教えにある

ヒンドゥー教

オレンジ色の部分(インド中心)

開祖・・・バラモン教(ヴェーダの教え)と地域の民俗信仰の融合

聖地・・・ガンジス川

地域・・・インド中心(だが世界で3番目に信仰者数が多い)

教え・・・ヴェーダ(宗教の教えをまとめた書物)

特徴

三大宗教のような、特定の開祖によって開かれたものではなく、インダス文明の時代からインド及びその周辺に居住する住民の信仰が受け継がれ時代に従って変化したもの

特徴的な事には、沐浴、牛を神聖な生き物としていること、ヨーガ、様々な神様などがある

ガンジス川で身を清めたり、ガンジス川の水を飲んだりする沐浴が行われる。

そもそも、ガンジス川がシヴァ神の体を伝って流れ出た聖水と考えられているからである

牛は、紀元前2,000年ごろアーリア人が侵略してきた際、牛を連れてきていた(アーリア人は遊牧民)だったことに由来している

ヨーガ(ヨガ)は、現代でも、健康法に、運動に取り入れられたりしている。仏教にも座禅などはヨーガがもとになっている

インドの神様(覚える必要はありません)

ヴィシュヌ神

3大神の一体。善が勝つように見張り、世界を維持し、修復する神

4本の腕を持っていて、武器のチャクラ(輪宝)とこん棒、ほら貝とレンゲを持っている

乗り物はガルーダと呼ばれる聖なる鳥

世界が邪悪に包まれそうになった時、姿をかえて地上に降り立ち、人々を救うとされている

神話の中では

最初の人間であるマヌを救った巨大魚マツヤ

不死の薬アムリタをつくった亀クールマ

水中に沈んだ大地を持ち上げたイノシシのヴァラーハ

魔王を追放した人獅子ヌラシンハ

魔王との駆け引きで魔王の頭の上に足を置いた小人ヴァーマナ

神も人間も支配した王を倒した、斧を持つパラシュラーマ

魔人を破滅に導いたブッダ

43万年後にあらわれる白馬の騎士カルキ

ラーマヤーナの主人公ラーマ

古代の遊牧民が英雄としてみたクリシュナ

このように10の姿に変えて正義を守る神様

シヴァ神

破壊の神。日本名では大黒天。

もともとは暴風雨の神。すべての4本足の生き物の守護者で、聖なる雄牛ナンディに乗っている

4つの顔と4つの腕を持ち、眉間には第3の目があり、目から出る光はすべてを燃やし尽くす

しかし、シヴァは破壊の神であると同時に創造の神でもある

洪水が破壊と創造をもたらすことはエジプト文明でも触れている(参考▲古代文明 エジプト文明▲

ブラフマー神

創造をつかさどる神様。日本名は梵天(ぼんてん)

最初は5つの顔を持っていたが、シヴァがブラフマーの一つの首を切り落として4つの顔をもつ神様になった。手も4つ持っている。

ブラフマーは、宇宙に何もない時代に世界を作った神様だがこれには諸説ある

その他、像の頭を持つガネーシャや孫悟空のモデルのハヌマーンなど、日本に与えている栄養も大きいのがインドの神様である

まとめ

三大宗教

  • キリスト教・・・イエスキリスト、聖書、カトリック、プロテスタント、正教会、エルサレムが聖地
  • イスラム教・・・ムハンマド、コーラン、メッカが聖地、モスクでの礼拝、断食(ラマダーンの月)、1日5回の礼拝、豚肉は禁止、酒も禁止
  • 仏教・・・ブッダ、経典、ブッダガヤなどが聖地、悟りを開く(慈悲の心)

信仰者数の多い宗教

  • ヒンドゥー教・・・インドの民俗信仰、ガンジス川での沐浴、牛は神聖

問題

頻出問題①

世界の三大宗教と呼ばれているものではない宗教を下から選び答えなさい

【 キリスト教  イスラム教  仏教  ヒンドゥー教 】

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/11/post-3210/

頻出問題②

キリスト教の宗派を分けると主に3つに分けることができるが、主にヨーロッパの東側に分布が多い宗派を下から選んで答えなさい

【 カトリック プロテスタント 正教会 】

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/11/post-3213/

頻出問題③

イスラム教には厳しい戒律(決まり)があるが、1日5回の礼拝はある方角に向かってお祈りすることになっている。それはイスラム教の聖地だが、その場所(都市名)を答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/11/post-3216/

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