#16【中学校社会科 地理ノート】東南アジア

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てぃ~ちゃ~Mです

今回は#16「東南アジア(地理)」を紹介します

▼今回のノート用文章はこちら▼

気候・地理

モンスーン(季節風)の影響

・雨季~湿った海洋風/乾季~乾いた大陸風

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西側(左側)エーヤワディー川

中央(真ん中)チャオプラヤ川

東側(右側)メコン川

民族と宗教

多くの民族、宗教、言語、習慣があり、多くの国が多民族国家

民族~マレー系、インド系、華人

宗教~仏教・・・タイ、ミャンマー、カンボジア

キリスト教・・・フィリピン、東ティモール

イスラム教・・・マレーシア、インドネシア、フィリピン(南部)など

言語~マレー語、英語、インドネシア語、フィリピン語など

植民地からの独立

16世紀はヨーロッパ、第二次世界大戦は日本による植民地化

戦後は独立・・・発展→シンガポール、マレーシア/戦争→ベトナム、カンボジア

現在は日本やアメリカとのかかわりも強い

農業

・稲作

品種・・・インディカ米

主な収穫値・・・三角州(デルタ)~メコン川、チャオプラヤ川、エーヤワディー川

雨季・・・浮稲の栽培

乾季・・・かんがい設備の整備、二期作

棚田・・・階段状の水田で稲作(ジャワ島、フィリピンなど)

・プランテーション~商品作物を作っている大規模農園

植民地時代・・・天然ゴム、サトウキビ、コーヒーバナナなど

現在(国営農場)・・・油やし(パームヤシ)、天然ゴム、バナナ

農民の生活・・・重労働で低賃金。農薬被害

問題・・・モノカルチャー経済。環境破壊(野焼き、森林伐採、排水設備など)熱帯雨林の減少、泥炭地火災など

・養殖~えび・・・ベトナム、インドネシア、タイなど→日本への輸出

・緑の革命~イネや小麦の新品種開発や機械化、かんがい設備

→肥料や農薬で土地がやせる。収穫量が増える。作物の価格が下る。設備に費用がかかる。食料供給量は増える。農民が都市へ行くことで工業化につながる・・・メリットとデメリット

工業

・豊かな資源

すず~マレー半島、インドネシア・・・プラスチック製品におされている

石油~スマトラ島、カリマンタン島・・・産出量減少

天然ガス~マレー半島沖・・・アメリカ、日本の援助

熱帯林~乱伐による森林破壊

・ASEAN(東南アジア諸国連合)・・・アセアン。各国の経済協力

・アジアNIES(新興工業経済地域)・・・シンガポールなど

・外国企業の進出や工業製品の輸出が増加

課題・・・地主制の農業から貧富の差が激しいが、仕事を求めて都市の人口が増えスラムを形成。経済、社会、環境問題など課題も多い

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内容

歴史

第二次世界大戦以前はヨーロッパによる植民地支配が多かった東南アジア、戦争時は日本の侵略があったが、戦後は多くの国々が独立を取り戻していく

豊富な資源は主に輸出されていたので、東南アジアの工業はなかなか発展しなかった

1960年代に行われた稲の品種改良やかんがい設備の整備などが行われた

この農業改革を「緑の革命」という

収穫量は増えたが、肥料や農薬の増加、価格の低下などでメリットとデメリットはある

工業化に取り組んだシンガポールなどは急速な成長でアジアNIESのひとつになった

その後、ASEAN諸国ではアメリカや日本の支援もあり工業化を進めていく

民族と文化

商業や金融業を営む中国系の人々により中国文化が東南アジアにもたらされ

インドからは海上交易などでマレーシアやインドネシア、カンボジアなどにもヒンドゥー教を広めました

(参考:▲【中学校社会科 地理ノート】世界の宗教▲

アンコールワットは、もともとヒンドゥー教の寺院でした

西アジアからはコショウなど香辛料を扱あつかう商人によってイスラム教がもたらされました

インドネシアはイスラム教の人が最も多くいる国になっています

多くの人々の移動や交流により現在でも多民族国家が多いのが東南アジアの特徴です

農業

棚田
浮稲

東南アジアで覚える川はメコン川、チャオプラヤ川、エーヤワディー川の三つです

右側(東側)から「メッチャえー」と覚えましょう

これらの川は非常に大きいです

この川の河口付近(海の近く)には、川の土砂が流されてできた陸地があります

その陸地のことを「デルタ」と言います

メコンデルタやチャオプラヤデルタとかそんな言い方をします

日本語だと「三角州」といいます。三角で同じ意味ですね

豊富な水と栄養のある土地で稲作が盛んです

また、モンスーンの影響を受ける地域が多いので、豊富な降水量から稲作が盛んになりました

雨季に大量の雨が降り水位を大きく上げる地域では「浮稲(うきいね)」という種類の稲作が行われてる地域もあります

浮稲は乾季の時に種をまいていると、雨季になって上がる水位とともに、茎もぐんぐん伸びて最大5m近くにまでなる稲の種類があります

また、気候と雨量を活かして、二期作(年に二回同じ作物を作る)も行われています

ジャワ島(インドネシア)やフィリピン、カンボジアなどでは棚田もありますね

稲作以外でも昔の植民地時代から行われているのが「プランテーション」経営です

そもそも、欧米による植民地での経営が行われていましたが、現在は現地の人々による経営が多くなっています

そもそも、売る目的での作物栽培になるので食べるためではないものが多く作られていました

天然ゴムやコーヒー、サトウキビなどが多くそれらは生きていくための食べ物ではなく

売ってお金に換えるための作物

これらの作物を「商品作物」といいます

現在では、油やし、天然ゴム、コーヒー、バナナなどの栽培が多い

油やしは様々なものの原料になっている

せっけん、マーガリン、インスタント食品やスナック菓子など幅広く利用されている

近年では、燃料としての利用も研究されている

そういった作物の生産をするために大規模に農地開発を行うのだけど

農地を作るために森林伐採、強制的に排水するかんがい設備などのために環境破壊がおこっている地域も多い

フィリピンと言えばバナナが有名なのはあなたも知っているでしょう

最近ではタイやインドネシアなどのマングローブが広がっている海岸付近でもエビの養殖場が作られたりしています

ですが、こういった単一の作物に頼ってしまうと自然災害や作物の病気などで一気に生産が下がってしまう場合があります。しかも国家レベルで

そのように単一の商品に頼って成り立っている経済を「モノカルチャー経済」といいます

サトウキビや油やし、石油など頼るものは様々ですが、モノカルチャー経済の国は結構あります

工業

農業でうまくいく経営者はいいが、そうでない人たちも多くいます

そもそも地主が強かった東南アジアでは土地を持たない農家などは農村から新たな仕事を求めて都市部に移り住む人も増えました

そういう人たちが安い賃金で働いてくれるのですが、そこには外国企業の参入があります

外国の企業が東南アジアの賃金や土地代が安い地域に工場をたててモノづくりをするようになりました

現在では、人件費の安かった中国だけでなく東南アジアでの生産も増加しています

家電、家具や自転車、衣服から日用品まで様々な製品が作られています

商品タグの「メイドイン○○」を意識すれば結構、身の回りに多いことが実感できます

こういった工業化は世界とのつながりや東南アジアのつながりも関係してきます

ASEAN(東南アジア諸国連合)はそもそも東南アジアの政治的なつながりを持つためのまとまりでしたが、現在は経済的な面が強くなっています(本部はインドネシアのジャカルタ)

主に貿易が関係してきます(自由貿易)

日本も東南アジアとの貿易でのつながりはあります

先ほどの工業化と貿易はつながっていますものね

また、1970年代に急速な発展をとげたシンガポールはアジアNIESに数えられました

シンガポールは貿易と金融の拠点です

貿易では世界の船がシンガポールの側の海をとおることで、貿易地点として栄えています

産業を成長させるためにとった政策が「海外企業の誘致」です

海外の企業を呼び込んだという事です

貿易面での立地の良さもありたくさん企業がシンガポールにやってきます

そうするとお金も集まります。そのお金をどう動かしていくか?で、金融業が育っていきます

同時にIT関連の企業も増えました

そもそも日本のいくつかの市と同じぐらいの大きさ(旭川市や新潟市ぐらい)のシンガポールですから、大きな工場や大規模な農業は厳しいですね

そんなシンガポールは今やアジアの中心といっても言い過ぎではないでしょう

ですが、東南アジアの国々の工業化とともに様々な問題も出てきます

その他

急速な経済の成長により、川の側や、鉄道の線路沿いに簡単なつくりの家が建てられたりしました

その家には電気も水道も無いといった具合です

人口の集中による交通渋滞などもあります

ゴミや衛生面、治安の問題もあり急速な成長と人口の増加に社会の整備が追い付いていないという状況があったりします

こういった治安の悪い住宅街を「スラム」と呼んだりします

まとめ

歴史においても古くから付き合いのある東南アジア

歴史と地理との複合問題も意識しましょう

アルファベット表記の名称は色々あるので間違えないように気をつけて覚えましょう

例えばASEANならばアソシエーションのAとサウスのSとイーストのEとアジアのAぐらいまで入れば大丈夫でしょう

難しかったらアソシエーションではなくアジアとして記憶だけしていてもいいかもです

ニーズ(NIES)ならば、ニューのNとインダストリーのIとエコノミーのEで複数形のSが付きます

アルファベットも分解すれば覚えやすくなるので覚えるときには丁寧に覚えてきましょう

問題

頻出問題①

三大宗教のうち、インドネシアで信仰している人が最も多い宗教を答えなさい

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/16/post-3274/

頻出問題②

熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、商品作物を大量に栽培する大規模農園またはその手法をさす言葉を答えなさい。

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/16/post-3271/

頻出問題③

インドネシアのジャカルタに本部がある、東南アジア10か国の経済、社会、政治、安全保障、文化に関する地域協力機構を何というか。アルファベットで答えなさい

答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/16/post-3266/

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