こんにちは
てぃ~ちゃ~Mです
今回は#32「北海道地方」を紹介します
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地形
知床半島、渡島半島、石狩川、十勝川、石狩平野、十勝平野、釧路平野、根釧台地、釧路湿原、大雪山、北方領土、カルデラ湖
気候
北海道の気候~冷帯(亜寒帯)で夏が短く、梅雨が無い、降雨量が少ない
根釧台地・・・春から夏に濃霧が発生
オホーツク海・・・春先ごろ沿岸に流氷
内陸部・・・夏は気温が上がるが、冬は気温が低い(マイナス気温になる)
歴史と開発
昔~蝦夷地(えぞち)とよばれアイヌ民族がすんでいた
明治~北海道に改名(開拓使を札幌に設置)し、屯田兵を警備と開拓にあたらせる
札幌・・・政令指定都市(人口50万人以上で内閣が指定。予算が増え、裁量が増える)
北海道の政治・経済の中心~食品加工業やサービス業が発達(さっぽろ雪まつりなど)
都市開発~碁盤の目状の道路(ロードヒーティング)や地下鉄(地下街)
交通
新千歳空港・・・東京間で1日30往復。北海道の玄関口
青函トンネル・・・1986年完成。津軽海峡を渡る鉄道の海底トンネル
フェリー・・・北海道と本州を渡る
自然
知床・・・世界遺産
ラムサール条約・・・水鳥の生息地を守る。北海道だけで13か所の湖や湿原
洞爺湖有珠山ジオパーク・・・火山やカルデラ湖(火山の景観や自然を観光・学習に)
農業
米作り・・・品種改良(冷害対策)や泥炭地の改良(石狩平野:排水設備や客土)
主業農家・・・全国平均の10倍の農地面積。大規模化→減反政策、輸入の自由化、後継者不足
十勝平野・・・耕地の8割が火山灰地なので畑作
商品作物~ジャガイモ、小麦、小豆やテンサイ(砂糖の原料)などの工芸作物
(工芸作物・・・加工される作物。テンサイは製糖工場で砂糖と飼料(しぼりかす)に加工される農作物)
輪作~同じ土地で異なる野菜を何年かおきに順番に作る
混合農業~畑作と酪農の組み合わせ(酪農で牛乳や乳製品の生産)
根釧台地・・・
酪農がさかんで乳製品を生産(バター、チーズなど)
荒れ地を開墾し新酪農村の建設~別海町のパイロットファーム(試験農場)
広い牧場~1戸あたり50ha。飼料はサイロへ(昔は建物、今はラップで包んだサイロ)
漁業
北洋漁業・・・オホーツク海、ベーリング海、北太平洋
船団~冷凍船、加工船などの装置付きの船
基地~釧路、根室、稚内、函館など
制限~排他的経済水域(200海里)。母川国主義(魚は生まれた国のもの)
栽培漁業・・・育てる漁業~人工ふ化で海へ放流
養殖・・・卵から出荷まで
工業
製紙・パルプ工業・・・広い森林の利用
製鉄業・・・地元の石炭と輸入鉄鉱石→エネルギー革命で炭鉱の閉山→石油化学工業へ
食品(加工)工業・・・ビール(札幌)。乳製品(札幌、帯広など)。水産物(函館、釧路、根室など)
北方領土
国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島を日本の領土としてロシアに返還要求
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内容
地形
知床半島は独自の生態系と自然があるので世界遺産になっている
本来、微生物、植物、昆虫、小動物、大型動物、微生物の流れで生態系が作られているが
知床では、微生物、植物、魚、草食動物や大型動物、微生物、という流れで生態系が作られています
知床の生態系に深くかかわっているのが川や海
魚が川を上ってくることで生き物たちの貴重な食料になっています
魚を食べ、フンをして、死骸になってで、自然に還っていく・・・独自の生態系という事です
渡島半島は松前藩などの江戸時代の歴史とからみ
石狩川や石狩平野の農業への努力
十勝川、十勝平野での畑作
根釧台地での酪農
釧路湿原、カルデラ湖などのラムサール条約やカルデラなどの名称
ちなみに、屈斜路湖や摩周湖、洞爺湖などはカルデラ湖です
洞爺湖はサミットが行われたところでもあります
大雪山は北海道の最高峰
北方領土はテストには出て当たり前、答えられて当たり前の分野です
気候
北海道の気候は、冷帯(亜寒帯)で夏が短く、梅雨が無い、降雨量が少ないのが特徴です
冷帯と言っても年中寒いのかというとそんなことはないです
内陸部なんかは、夏は気温が25度ぐらいまでは平均して上がります
ですが、冬は気温が低く、マイナス気温になることも多くあります
その他特徴的な現象ですが
根釧台地では、春から夏ごろに濃霧が発生したり、オホーツク海には春先ごろに沿岸に流氷がやってきます
歴史と開発
先ほど、気候を書いていましたが
生活と気候は密接な関係があります
昔の北海道は、蝦夷地(えぞち)とよばれていました
そこにはアイヌと呼ばれる民族がすんでいて
彼らの生活は基本的に農業ではありません
狩りや採集、交易などが生活の営み方でした
そこに本州の手が入っていくわけです
東北地方の蝦夷(えみし)も暮らしは同じで、狩猟採集がメインでしたが
坂上田村麻呂(征夷大将軍です)にやられてしまいます
北海道では江戸時代に松前藩の支配が強くなっていきます
最初はフェアな交易だったのですが次第に厳しくなっていき、松前藩が強くなっていきます
アイヌの暮らしも差別されたりして厳しいものになっていきました
明治になると国の体制が幕府から明治政府へ変わりますが差別は続きました
明治時代に蝦夷地は北海道に改名し
開拓使という役所を札幌に設置しました
また、屯田兵とよばれる北方の警備と土地の開拓にあたらせる人々が多くなりました
開墾は大変でしたが、今の北海道の農業を見ると過去の努力が実を結んでいるのでしょう
役所である開拓使が置かれた「札幌」ですが、現在では政令指定都市に指定され、地方中枢都市としてあります(人口50万人以上で内閣が指定。予算が増え、裁量が増える)
北海道の政治・経済の中心で、札幌では、食品加工業やサービス業が発達しています
さっぽろ雪まつりや冬季オリンピックの都市にもなっています
都市開発も計画的に行われ、碁盤の目状の道路が作られ、や地下鉄や地下街も作られていきました
冬場は地上での生活が困難になることもあるので地下は便利ですね
冬場の路上が凍ってしまう事を防ぐために、道路に温水を流したり、道路内に温水パイプを這わせたりしています
人の行き来は道路だけではないです
交通
新千歳空港は1日30往復ぐらい東京まで飛んでいます
それだけ人の行き来が関東とも密接になっているという事です
まさに、北海道の玄関口
空港だけではありません
鉄道も通っています
青函トンネルは2016年までは世界最長の海底トンネルでしたが、スイスに抜かれました(ゴッダルトベーストンネル)
1986年完成した青函トンネルは、津軽海峡の地下を渡る鉄道の海底トンネルです
車などで移動する場合は鉄道も飛行機も無理ですよね
でも安心してください
船があります
フェリーも北海道と本州を結ぶ船がいくつかあります
東北地方だけに限らず各地域から北海道への船旅が可能です
自然
最近のテストでは、世界遺産関係も出題されやすいので覚えておいたほうが良いです
知床は自然や独自の生態系があり世界自然遺産に登録されています
その他、自然環境では
ラムサール条約に登録されている湖や湿地が北海道だけで13か所あります
火山活動によってできたカルデラに水がたまったカルデラ湖もいくつかあり
洞爺湖は有珠山ジオパークとして、火山の景観や自然を観光・学習につなげています
農業
稲作
北海道は米の生産がさかんで全国2位の生産量です(農林水産省「令和元年産水陸稲の収穫量」より)
ですが米作りまでの道のりは楽ではありませんでした
そもそも、北海道は熱帯性の稲の生育には条件が厳しいです
ですが、日本人の努力はすごいです
寒さに強い品種とたくさんできる品種、味の良い品種を長年かけ合わせて研究することにより
美味しくて寒さに強いたくさん撮れる品種の開発に成功していきます
この新しい品種を作ることを「品種改良」と言います
その他、北海道は寒いところなので微生物の分解がすすまないところが多かったのです
微生物の分解がされないと、その土地は炭化していき、どろどろした沼地になってしまいます
このような土地を「泥炭地」と言います
泥炭地のままでは作物を作れないので土地の改良をします
余計な水をぬき(排水設備)、他の土地から土を持ってきて(客土)新しい土地を作っていきました(石狩平野など)
このように昔の人々が土地改良や品種改良を行って現在の北海道の生産量があります
そんな北海道ですが、農業を専業とする主業農家が生活をしています
北海道の農家は全国平均の10倍の農地面積を所有しています
広い土地ですから農業の大規模化が進みましたが
1970年の減反政策での稲作を減らすこと
輸入の自由化や後継者不足などで問題もあります
畑作
十勝平野では、耕地の8割が火山灰地なので畑作が行われています
商品作物づくりが多く、ジャガイモ、小麦、小豆やテンサイ(砂糖の原料)などを作っています
「てんさい」とは砂糖大根のこと
この「てんさい」はそのまま食べるわけではありません
加工します
このように加工して利用される作物を「工芸作物」といいます
例えば、「てんさい」は製糖工場で砂糖と飼料(しぼりかす)に加工されます
ほかには、巻きずしのネタである「かんぴょう」もそうです
「かんぴょう」はユウガオという植物の実です
その実を回しながら刃物でそいで、長いひも状にして乾かし、味付けしたものがかんぴょうです
同じ作物を同じ土地で作り続けると
その作物が必要とする栄養分が無くなったり、病気になりやすくなったりします
なので
「輪作」というやり方をします
輪作とは、同じ土地で異なる野菜を何年かおきに順番に作るという農業
例えば、ジャガイモを作った畑なら、翌年はひまわりを植え、翌年は違う作物という風に植える作物を変えていくやり方です
年単位ではなく収穫単位で違う作物を作ったりもします
その他
混合農業(畑作と酪農の組み合わせ)が行われ、牛乳や乳製品の生産も広く行われています
根釧台地
酪農がさかんで乳製品を生産(バター、チーズなど)している地域です
荒れ地を開墾し、住宅を準備し、酪農家を募集して農業をしてもらう取り組み
「新酪農村」(パイロットファーム)の建設が行われました(別海町)
酪農は、生き物が相手の仕事のため大変です
牛を飼うだけではなく、そこから製品を作っていくのでそれも大変です
全てが上手くいくわけではないですが、広大な自然と、生き物との共存で生活できる素晴らしい取り組みですね
根釧台地では、1戸あたり50haという広い農地を平均して持っています(大体700m×700mの土地ですね)
家畜のためのごはん(飼料)は、昔はサイロという建物へ保管していましたが、現在はラップで包んだラップサイロが多くなっています
漁業
日本の北部は美味しい魚が捕れるところです
寒流はプランクトンが豊富なため魚が美味しく育ちます
そんな北の海の魚を捕る漁業が「北洋漁業」です
オホーツク海、ベーリング海、北太平洋などで漁がおこなわれています
北洋漁業の船は単独よりも、いくつかの船がまとまった船団を作って漁に出ます
この船団には、冷凍設備を持っている船や、缶詰に加工する船など装置付きの船もあります
ちなみに1914年に「雲鷹丸」という船がはじめてカニ缶を船上で作ったようです
これらの船は海外からも来たりしますが、各地域に船が食料や物資、燃料を補給する基地があります(釧路、根室、稚内、函館など)
栽培漁業といわれる「育てる漁業」がり、人工ふ化で海へ放流したり、卵から出荷までする「養殖」があったりするが
近くで漁業をする水産業者にはあまり影響はないが
排他的経済水域(200海里)の制限により、海外での漁獲量が少なくなったり
母川国主義(魚は生まれた国のもの)の考えにより、なんでもかんでも取っていいというわけではないので難しいところもある
工業
北海道は自然が豊かな地域です
広い森林の利用し、製紙・パルプ工業が発展しました
製鉄業も、地元の石炭と輸入鉄鉱石で発展したが、主要な燃料が石炭から石油へ変化した「エネルギー革命」によりで炭鉱の閉山が多くなった
石炭ではなく石油を使用する石油化学工業を進める地域(室蘭)も出てきたり、違う作物を作る地域も出てきた(夕張のメロンなど)
食品(加工)工業もさかんです
北海道のビールといえば「札幌ビール」は聞いたことがあるでしょう(未成年は飲酒はダメです)。
乳製品も有名です、チーズやキャラメルなどもたくさん作られています(札幌、帯広など)。
美味しい水産物を扱うお店や、加工する企業なども多いです(函館、釧路、根室など)
北方領土
日本の領土としてロシアに返還要求している地域があります
国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島の4島です
排他的経済水域や領域の関係などがあるので、国土の確保は重要な問題です
第二次世界大戦で日本は敗戦しました
その結果、千島列島と南樺太を手放します(サンフランシスコ平和条約)
でも、その話し合いにロシアは参加していません(当時のソ連)
この千島列島がどこからどこまでなのか?
というのが問題です
日本は北方4島は「我が国の領土」としていますが、昔の日本の政治家が、「歯舞諸島と色丹島は千島じゃない」と言いました
逆に言うと「国後島と択捉島は千島列島だ」
千島列島の権利は放棄した日本ですから北方4島を言うのは難しいかもしれません
ですが、後の政治家が「北方の4島は日本の領土だ」と言ったため後には引けません
ロシアは何かあったときに自国がいきなり戦場になるようなことは避けたいわけで、国後島や択捉島に基地を作ったりしています
でも、「国後と択捉は千島だからいいでしょ」というのがロシアの考え
日本は4島一括返還しか言えない現状
ということで平行線というわけです
もちろんこの先のロシアとの関係で北方領土の問題は解決するかもしれません
住民が困るので、うまく仲良くよりよい関係が築けるといいですね
まとめ
地理の自然と歴史が複合的に出せる地域です
ですが、地理一本での出題がメインでしょうか
世界遺産やカルデラ、ラムサール条約など、気候から、火山も平野も湖も特徴的な地域が多いです
歴史はアイヌと松前藩との関係、開拓の歴史といったところでしょう
開拓使や屯田兵などなじみの薄い言葉などは意識して覚えましょう
問題
頻出問題①
日本の領土としてロシアに返還要求している国後島、択捉島、歯舞群島、色丹島の4島を何というか。漢字4字で答えなさい
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/03/post-3662/
頻出問題②
「明治時代になると札幌の○○○という役所を置き、屯田兵を北方の警備や開拓にあたらせた・・・」
上の文章の○○○に当てはまる漢字3字を答えなさい
答えhttp://teacherceo-masajirusi.com/2019/08/03/post-3665/
頻出問題③
西側がオホーツク海、東側が根室海峡に面している、北海道斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にかけてある半島で、沿岸地域を含み世界遺産に登録されているこの地域を何というか漢字2字で答えなさい
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