クラブは必要! 部活動はあったほうが良い理由【生徒側のメリットデメリット】

部活動関係

こんにちは

てぃーちゃーMです

今回は部活動・クラブは公立学校にはあった方がいいということで紹介します

前回、部活動は必要ないとして記事を書きましたが、今回は正反対の内容で紹介します

前回の記事はこちら→クラブはいらない!公立学校教師のやるべきこと【ガイドラインにツッコむ】

なぜこういった記事を書くのかというと、運動系の部活で救われる生徒がたくさんいるからです

そして運動系の部活動は今のところなくなる気配はありませんし、おそらくこれからも無くならないでしょう

ですが、メリットもあればもちろんデメリットもあります

それも、生徒側からのメリットデメリットと教師側からのメリットとデメリットも併せて紹介します

だらだらと箇条書きは読むのも大変なので各項目2つの理由を厳選します

部活動生徒側

メリット

進路の確保

運動系の部活動に取り組むことで救われる可能性は大きい

何が救われるのかというと高校への進路だ

運動をしている=成績が悪いというのは単なる偏見だが、全国に様々な高校がある中、全国大会レベルになってくると一握りだ

例えば野球を例に見てみると

2019年の高校野球では出場校49校あるが、各都道府県1校と考えればいいだろう

だが、母数は3,730校にもなる

3730校からある程度強豪校は絞られてくるが、その一部の高校へ進学するとなると必然的に競争率が上がる。もちろん、高校によってはスポーツが最重要視され勉強はできなくてもいいという高校も沢山ある(最近の高校では、勉強面も重視する高校も増えてきています)

地方では人材確保のためまだまだ成績が低くても受け入れてくれるところは多いが。

そういった強豪校や競争率の高い高校進学の際、スポーツなど何かの分野で秀でた成績を残しているととても有利に働く、高校に入学してもスポーツをするという条件付きになる

要するに

ある程度の成績をスポーツで残すと、スポーツをするという条件付きで進路が確保されるということ

勉強をどれだけまじめに取り組んでもやはり学力の向上が難しい生徒もいる

そういった生徒に対し、「努力が足りない」とか「勉強の仕方が悪い」とかいうのは酷な話だ(もちろんサボっているだけの子もいますが・・・)

真面目に勉強に取り組んでも、様々な環境で成績が上がらない、スポーツが得意な子供が救われる機会になっている

これが部活動の最大のメリットだ

このメリットに関しては、有益という意味で書いています。他のメリットで言うと、運動能力の向上や気分転換なども含まれるでしょうが、人生における有益という意味では進路の幅。この一択です

思い出

もちろん高校進学につながらないレベルの能力であったり、分野であったりすることもあります

だからといってダメなのかというとそうではありません

進路の確保のためにそもそも部活動を始める人は少数派です

部活動を始める理由のアンケートでは

  • 体を鍛えたり
  • 特技を伸ばす事
  • 友達や家族のすすめ
  • 全員はいらなければならない

など、進路というのは上位には入ってこない

そして、部活動をしてよかったところのアンケート結果は

多くの友人ができたと答える人が多いのです

こういったことから、子供たちは進路のために部活動に取り組んでいるのではないという事がわかります

そして、一生懸命、みんなで協力して取り組むことで、色々な経験をする楽しい思い出になるんです

楽しい思い出は一生の宝になります

あなたが学生だった頃の部活動の思い出話も、話そうと思えばいくつか面白話は出てくるでしょう

それがメリットです

デメリット

進路への影響

逆に進路への影響もあります

先ほど有益だと書きましたが、この有益というのは一部の生徒にとってというのが多いです

誰でも選抜選手になれたり、優勝できるわけではありません

力を持っていたとしても、うまく発揮できなければ、機会に恵まれなければこの有益性は享受できません

進路を期待し部活動に取り組み、タイミング悪くケガをする、絶望ですよね

部活動、スポーツの能力を向上させるため、勉強時間を削っていたとしたらなおさらです

それは下にも続きます

勉強への影響

さっきと同じです

部活動をすることで、必然的に勉強時間の確保が難しくなっていきます

毎回練習が軽くで終わることは無いでしょう

暑い中寒い中体を酷使することもあるでしょう

そういった厳しい環境の中さらに勉強に取り組むことは大変です

そして、部活動によっては朝練に取り組むところもあります

最近の文科省のガイドラインで練習時間の短縮ははかられていますが、理想と現実が違う部活動は非常に多いです

そういった、熱血顧問のもと部活度に取り組むことになると、勉強時間の確保はさらに難しくなります

もちろん部活動に限ったことではありませんがデメリットをあげるとすると時間が減るというのが大きいです

参考:▲過去記事 点数が上がる勉強方法▲ 

部活動教師側

メリット

機会の提供

教師として、様々な機会の提供はしてあげたいものです

それを実現する一つが部活動でしょう

スポーツを通して、遊びでは体験できないようなことを体験させてあげる

部活動という組織で協力することや意見をぶつけ合う、本気で取り組むという事を学ばせることができる

教師とともにうれし泣き、悔し泣きを共感できる・・・

生徒への機会の提供以上のメリットは無いでしょう

こう書いてしまうと次にあげるメリットはとてもゲスいです

手当をもらいながら学べる

運動系の部活動の顧問はほとんどが、教える部活動の経験者です

だから、基本的にはその部活動のスポーツが好きです

好きなことは、もっと学びたいとも思うものです

そこから、審判の講習を受けたり、指導の勉強をしたり、地域の活動に活かしたりと様々な場面に活かせることを学べる場です

しかも、お金をもらってという事です

部活動を休日に見ることで手当てがもらえます(多くはありませんが)

という事は、教師側からすると、好きなスポーツを教え、見ることでお金がもらえるということなので、大人の面から見ると良いメリットですね

デメリット

時間がとられる

これは仕方がないところもあるのですが、部活動はどうしても時間が余計にかかります

小学校の教師と中学校の教師で決定的に違うのが土曜日日曜日の休日です

小学校は多いところでは土曜授業を頻繁に行うので先生も大変ですが、大体月に1回程度が相場です

ですが、中学の運動部を持つ教師になると、ガイドラインが出るまでは基本、土曜も日曜も部活動、祝日も連休も無いような形で部活動に取り組んでいました

そもそも、教師も生徒もそれを求めているのなら利害の一致でいいのですが、創ではない教師の場合困るのです

その他、転勤や新任で赴任してきた当初は部活動の勝手がわかりません

以前の学校では土日を休みにしていたのに、新たに赴任した学校では休日もずっとやっているという事も珍しくありません

基本、部活動の経験者が顧問になっているので好きなクラブを見ているのが多いですが、それが次の項目のデメリットにつながってきます

悪質教師の蔓延

学校校内では現在タバコは吸えません

これに違反すると注意を受けます

ですが、学校から1歩でも出たら外です

裏門付近で数名でタバコを吸っている場面もよくありました

もちろん喫煙するしないは自由です

ですが、校内で喫煙はダメだけど1歩出たら吸うってどうなんですか?という事です

これはモラルの問題です

こういったモラルのない教師が多いのもスポーツ系の部活動の問題です

また、暴力もやっぱりあります

スポーツだとヒートアップする場面が出てきます

教師でも審判をしなければならない時に、ヒートアップした生徒が暴言を吐きました

その生徒を殴るという事も何度か見ています

何も言えない自分が情けないし、とても悔しかったのですが・・・

その行為を正当化してしまうという集団ができてしまうのが怖いところです

殴った教師の場合、本部に戻ってきて、他の教師が聞きます「どうしたの?」と殴った教師が言いました「暴言を吐いたのでつい・・・」ほかの取り巻き教師が言います「そりゃ、生徒が悪い、殴られて当然だ」と、そして周りも「ウンウン」とうなずいている・・・

学校では学生に対しては、「人には手を出すな」と言っておきながら自分がカッとなって生徒に手を出している。そして、周りがそれを仕方がないとしている・・・

犯罪の隠ぺいに近いものですが、そういったことがあるのも事実です

生徒が何も言わない、親が許すからOKではないでしょう?

そうなってくるとルールも何も必要なくなります

根底にそういった感覚を持つ教師がいるこの現実、ガイドラインを無視する教師がいるのも、うまく言い訳してガイドラインをかいくぐるのも同じです

また、部活動だけ一生懸命取り組んで、本業である専門教科をおろそかにする教師もいます

それが悪質いうのは言い過ぎかもしれませんが、公務員の存在は、社会全体への奉仕です、部活動という狭い範囲での奉仕が優先されるのではなく、本業である授業が第一優先なはずです

単純に考えても、部活人口が減っているなかで、クラスの人口よりも多い部活動は稀です、クラスや受け持つ授業に力を注ぐほうが全体への奉仕になっています

ですが、専門の教科の研修もいかず、学ばず、過去のやり方でずっと同じ授業をしている教師が多い

社会も時代も変化しているのに何十年と同じ授業をやっているのはただの怠慢です

サービスの向上を常に心がけるのが教師です

そのサービスは本業の専門教科であるべきです

それをしない教師が出てくる一端に部活動はあります

まとめ

今回は部活動のメリットデメリットを生徒側、教師側から見ました

生徒は

進路や思い出作りができる反面、進路に勉強に影響が出てしまう可能性がある

教師は

生徒に機会を提供できるよい活動であるし、お金ももらえて自分の勉強にもなる

反面、時間がとられてしまうことと、悪質な教師が存在する原因にもなっている

という事です

最後の方は少し厳しいことも書きましたが、事実は事実です

もし、生徒に手を出したことが有るなら感情のコントロールを学びましょう

体罰・暴力・いじめ スポーツと学校の社会哲学

でないと、いずれバレます、いずれあなたが痛い目を見ます

内部告発まではならないし無理かもしれませんが会社で言うとそういったレベルです

話がそれました

まとめると部活動はもちろんですがメリットはあります

その良い点を教育に活かすことで子供たちにより良い機会の提供になるでしょう

ありがとうございました

私も少しでも学生の勉強の足しになればと

授業の記事・動画をまとめていますので参考にしてください

▶【てぃーちゃーMの社会科】授業ブログ「やさしい社会科授業」

http://teacherceo-masajirusi.com/

▶【中学社会科動画】youtube

https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0

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