こんにちは
てぃーちゃーMです
本日は
【数字から社会への関心を子供たちに伝える】
をテーマに、最近の世の中の数字を紹介していきます
- 10万
- 9300億
- 10%以下
この数字だけではわからないと思うのでヒントも合わせると
- 10万円と給付
- 9300億円と沖縄
- 10%以下とICT
と、なれば
あなたなら何となくわかるでしょう
ですが
もう一歩踏み込んで説明します
学びに活かす数字
10万円の給付はどこから?
補正予算という言葉が最近ニュースでも聞こえてくる
補正という意味は補うとか補って直すとかそんな意味で何となく分かるが
そもそも予算とは何か?
予算とは国を運営していくのにかかる費用はこれぐらいかな?とたてる見積もりです
予算の仕組みは
歳入と歳出
簡単に言うと
「入ってくるお金」と「出ていくお金の」つじつま合わせです
歳入
- 税による収入(参考:公民の授業(財政)▲日本の経済活動▲)
- 公債
- その他(国立病院、林野、政府の資産整理、競馬など)です
歳出
- 社会保障費(年金、医療、介護や生活保護)
- 国債
- 地方交付税交付金(使い方自由で、地方格差の是正が目的)
- 公共事業関係(インフラ整備)
- 教育関係などです
あなたはご存じでしょうか?
令和元年(2019年)の予算案(2018年に提出)から100兆円を突破しました
令和2年目2020年の予算も前年度より多く見積もって国会に提出した矢先の
予算の変更です
100兆円を突破する前も年々増加していた国家予算
それだけ国はお金を使っているという事です
先ほどの歳出(使うお金)に書きましたが
上から多くを使っている順です
ということは
社会保険にたくさんのお金をかけているということです
詳しく見ると、年金や医療保険、介護保険に生活保護など
これは、国民に影響の大きいお金だから仕方ないかもしれません(参考:公民の授業▲社会保障▲)
次が国債です
簡単に言うと借金ですね
借金の返済に借金しているという事です
ですが、借金は信用が無いとできませんし、お金を多く動かすほうが多くのお金を稼ぐ可能性が出てくるので単純に悪いというわけではありません
今後も高齢化は2025年までは続くといわれています
これらだけの項目ではありませんが
今後も歳出は伸びていくんでしょうね
そんな中での補正予算での25兆円の上乗せです
補正予算の概要(令和2年)→https://www.mof.go.jp/budget/budger_workflow/budget/fy2020/sy020407/hosei020420b.pdf
引用:財務省HPより
単純に国民を1億2千万人と考えると×10万ですから12兆円ですし
仕事関係や医療関係などお金がかかるのは当然です
このお金はどこから捻出するのでしょうか?
すでに入ってくる額は歳入という形で見積もられていますが・・・
国債ぐらいしかないのでしょうか?
国債とは国の借金です
多くを日本銀行が持っています(約45%)
日本銀行は、日本の中央銀行で銀行の銀行、政府の銀行と言われる日本の発券銀行です(参考:公民の授業▲金融の仕組み▲)
日本銀行もお金をいっぱい持っているのかというとそういうわけではなく
世の中に出回るお金の量を調整する役割を持っているので、なんでもかんでもというわけにはいきません
これは今後の動きになってきます
沖縄の基地問題
沖縄が1972年に日本に返還されました
それまではアメリカの統治下だったため
ドルが使われ、道路も車は右側通行でした
ドルを円に換金するための写真なんかがテストなどではよく使われます
沖縄がアメリカから日本に返還されたのですが
アメリカ軍の基地は残りました
そもそもは1952年(署名は1951年)の日米安全保障条約で
その後改定し、1960年に発効した
新安保条約や普通に日米安保条約といわれる条約が、アメリカ軍を沖縄に駐留させ続けています
その沖縄に駐留するアメリカ軍関係の問題は多かった
女性への暴行、ヘリコプターが学校へ墜落、鉄砲の玉が飛んでくるなどなど
それ以外にも今問題になっているのが基地の移転問題です(名護市の辺野古への基地移転)
今回、新たに国が沖縄県に提出した書類で
工事にかかる費用の総額が9300億円で
米軍が使用できるまでにかかる日数が12年
これまでにあった基地の返還がずれ込んで2022年→2030年代となった
すごい額ですね
税金です
名護市は行った事があるでしょうか?
きれいな海岸線に町が並んで町を少し過ぎるとリゾートホテルがちらほらと立ち並んでいます
どこかの野球球団もキャンプをしているところです
もう少し北部へ行くと
美ら海水族館やきれいなサンゴ、海の広がる美しい自然が残る地域の東シナ海側
海を眺めながらドライブが楽しめる太平洋側と
どちらも自然やきれいな海を堪能できる地域ですが
その太平洋側に新たな基地を移転するという事
生態系の破壊や環境破壊が問題視されていましたし、地域の住民との問題解決には至っていない状況での政府側の強行で進んでいます
今後もどうなっていくかですね
学校のICT活用率
これは今回の新型コロナウイルスの影響から
オンライン授業を展開している学校があるかの調査で分かったことですが
オンライン授業を行っている学校は10%未満です
といっても、ほとんどがやっていないのが実態です
公立の学校はプリントの課題や問題集でできることなどはもちろん連絡と配布はします
ですが、難しいのが教師自ら進んで画面での授業展開ができるか?という事です
ここで言うのは教師の技量ではありません
各家庭のネット環境であったり
各学校のICT機器の普及率です
私が以前勤めていた学校もICTという事でタブレット端末が導入されました30台ほど
全学年合わせると300人ほどいる学校なのに30台で、必要な授業の時に使う
みんなで使いまわす形でした
生徒に一人1台となると、それだけ莫大な費用が掛かるから仕方がありませんが
みんなで使いまわすとなると、より、授業の進度や内容などを分けたうえで、他の教師とのすり合わせも必要になります
毎回そんなことは難しいです
だから、学校の方針でも、「各担当が年1回でも使えばまあいいだろう」といったものでした(現在はもっと利用していると思いますが)
ですが、それが学校内でのICTの利用実態です
もちろん個別で形携帯やタブレットを利用し教師が端末を利用する授業のやり方はみながやってます
ですが、生徒が利用するとなるとどうしても難しいです
そんな中での長期休業
広まらなくて当然です
教師も個人の独断ではやはりネット授業を行うのは難しいです
だから、教育委員会などが進めたりしていますが、生徒からしたら「誰やねん」って感じですからね
普段の見慣れていたあなたの授業を待っているんですが届けるのが難しいのが現状です
実際、連絡があるのは電話のみで、いついつ家庭訪問します、その時に課題を持っていきます、それと、家庭訪問時の様子の確認だけですからね
どう伝えるか
先ほどまでの文章はあくまでも情報です
この情報をどうやって伝えるかが大切です
例えば10万円給付
お金って何?という観点からでもいいですし
「これからお金って必要なくなるよ」って言う切り口でもいいです
10万円をかせぐためにどうする?でも面白いでしょう
知識として、未来を想像させる、実社会でどうやっていくか
伝えようと思えば切り口は色々ですし
グループワークとしても「10万円のかばんを売りましょう」というテーマで
商品の企画、宣伝、投票などをおこなうなどもできます
沖縄は歴史や文化が特徴的です
沖縄に近い奄美大島に私は住んでいますが
気候から人から地域、自然と大阪とは全然違います
ICTは率先して取り入れましょう
あなたの幅が必ず広がります(手間ももちろん多くなりますが)
ですが、全部の教師がICTを望んでいるかというとそうとは限りません
ですが、社会(世の中)はあなたの新たな挑戦を求めています
やってみないと改善のしようもありません
「どう伝えるか」ではなく
「行動してから、どう改善していくか」です
まとめ
今回は、数字から世の中を見てみました
10万円の給付はどういったかたちなのか
沖縄の基地移転でかかる費用とこれからの問題
学校のオンライン授業が難しい実態
です
数字はいろいろ語ってくれますが、語るだけではなく
私たちが考えるきっかけも与えてくれます
知ったならば次は
あなたが伝える番です
あなたが伝えるときにはもっと素晴らしい内容になって子供たちへ伝わっていくことでしょう
私も少しでも学生の勉強の足しになればと
授業の記事・動画をまとめていますので参考にしてください
▶【てぃーちゃーMの社会科】授業ブログ「やさしい社会科授業」
→http://teacherceo-masajirusi.com/
▶【中学社会科動画】youtube
→https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0
また、質問や困ったことなどあれば連絡ください。少しでもお役に立てればと思っています
▶てぃーちゃーMの公式LINE(「社会科授業用情報」を無料で配信していきます。)
→https://line.me/ti/p/nRadGVe342
▶てぃーちゃーM twitter
→https://twitter.com/teacherCEO1
最後までご覧いただきありがとうございます
コメント