学校の教師は黒板の使い方を間違えている【写すだけなら紙でいい】

授業づくり

こんにちは

てぃーちゃーMです

今回は、教師に伝える正しい黒板の使い方を紹介します

結論から言うと、黒板は授業の航海日誌です

?となったでしょう、もしくは

「黒板は生徒に写させるためのものだろ?」

「プリントしか使ってないしいいや・・・」

「黒板に正しい使い方なんてあるのか?」

と思われた方は一度見てください

私は大阪で10年間公立の教師をしました

他の教師と比較できるところは、「教師という仕事を学ぶために教師をしていた」というところです

どういうことかというと

生徒へのサービスの向上を第一に考えて取り組んでいたという事

他の教師の皆様はもちろん立派です

ですが、みなさんは業務でやっています

本当の生徒の学びになるためを考えると、効率化と個別化ほかにも様々な改革をもっと進めていくべきです

ですが、今回の緊急事態宣言のように

一部の学校での教師はオンライン授業の配信やICTを活用した取り組みなどをやっていますが、公立中学校の末端の教師は授業はしていません。プリントを配っておしまいです

先生方が今、心配していることは休みが明けた後のプリントチェックです

それが教師の仕事でしょうか?

でも、教師の仕事がなぜ、プリントを配って「やっておきなさい」でおわってしまうのか?

そうです、ただの業務に成り下がっているからです

業務としてとらえるならば黒板は今のままの使い方でいいです

ですが、教育をサービスとして考えるのならもっと使い方を改革していくべきです

写すだけなら紙でいい

先に別の情報ですが、私立の先生にとってはやっぱりこんな事態であっても仕事としてとらえています

私立の学校はほとんどがオンラインでの授業を進めています

朝のホームルームから授業まで、慣れない教師の様子ですがそんなことは関係ありません。生徒の学びに、学習をさせないといけないからこそ普段とは違った方法であっても勉強をさせているのです

ですが、やっぱり生徒を前にして授業をするのと、オンラインとでは勝手ややりやすさも違うので難しいのでしょう

ですが、新しいことに取り組んでいることが称賛に値します

でも、オンラインだからと言って、配布した資料の穴埋め的な説明だけだと黒板を写すためだけに使っているのと変わりません

黒板を写すだけなら内容を書いている紙をコピーして配ればいいんです

でも果たしてそれは勉強でしょうか?

もちろん勉強の一つですが、お金をもらってやるべきことでしょうか?

違いますよね

ですが、それは黒板を使わない授業でも同じことが言えます

教科書に書いてある通りのことを言ってやらせているだけ、

本当にプリントを配ってこの通りに体操しなさいと言う体育教師もいる

そんな教師は、言う事聞かない生徒は怒鳴りつけて従わせる

こういった古風が残っているのが末端の公立学校です

それを道徳で補正する?

無理です

そもそもシステム自体が悪いのが原因なので本当はシステムを見直さなければなりません

ですが、いきなりシステムなんて変えることはできません

本当に難しく大変な取り組みになるのですが、行動しないと変わりません

やっていることがただの模倣にならないようにするために黒板の使用方法から見直していくのです

黒板の使い方

冒頭で「黒板は授業の航海日誌」と言いました

そもそも航海日誌とは

今日、英語で「ship’s log (船のログ)」と呼ばれている航海日誌には、この他にも様々な種類の情報が盛り込まれており、船舶や潜水艦に関する運行データの記録として、天候、日常業務が行なわれたり突発的な出来事が発生した時刻、乗組員の交代や寄港場所の日時などが記される。航海日誌への書き込みは、伝統的航海術には必須であり、少なくとも毎日1回以上、記入しなければならない。

Wikipedia

とあります

黒板に書き込むことを置き換えるなら

  • クラスの様子
  • 授業の内容(めあて)
  • 突発的な生徒の発言
  • 誰かの答えや言葉
  • 小話のメモ

などを1授業で記入しなければならない!とでも訳せるだろう

ここでわかるかもしれませんが、授業はもちろん教師がリードしていくものなんですが、生徒の協力もあって作り上げていくものです

本来、みんなで協力して作り上げていく授業なのに、教師の書きたいことだけを書いていたら生徒はどう思うでしょうか?

答えは、「あまり何も感じない」です

ですが、ここがダメなところです

本来、ビジネスでは、お客さんに買ってよかったという顧客満足が絶対条件です

美味しくないお店には2度と食べに行きませんよね?

同じです

買ってよかったと思わせること

それは、「授業やって楽しかった」と思わせなければいけないのです

何も感じないではダメなんです

ですが、もし、黒板に発言を書き残してもらえていたらどうでしょうか?

それが一人でも構いません

その生徒にとっては授業に参加したと思えるのです

私の場合は、勉強が苦手でも絵が得意な生徒がいました

黒板に絵を描かせたりもしました

時間はかかりますがその生徒もニコニコしていました

黒板の字をキレイにかけた、黒板の枠内にきちんと収まった、たてよこの文字のラインがきれいに整列している・・・・そんなことでうれしいのは教師だけです

ただの自己満足以外のなんでもありません

もちろん生徒にとってきれいに見やすく黒板に書くのは必要です

ですが、そこに酔ってしまいやすいのが教師です

授業の終わりに黒板に書かれた教師の文字を見せて「どうだ!」と言わんばかりに胸を張っている

それは勘違いです

何をすればいいのか?

めあて(目標)は必須

目的地がわからないと、航海の目的が不明なままの出航になるからです

目的地がわからないと、作業に混乱が生じます

生徒の頭の中でパニックが起こるという事です(教師からもわからない)

本当に必要な語句以外書かない

まず、必要な書くことは当然書くべきです

黒板の範囲も決まっているので重要なこと以外はあまり書くことは無いです

伝えたいことが長文になりそうなら、まとめてプリントにしてあげるべきです

なぜなら、テストなんかでは理解できていれば問題は解けるからです。長文の黒板を写したら賢くなるわけではありません。内容を理解するから関連する問題が出てきたときに解けるようになるからです

だから本当に重要な語句以外は書かない

教師が書かなければならないところはこの2点です以下は授業をしながら作り上げるところと考えてください

基本的な条件だけ伝えると

黒板の半分、1/4は生徒用に使う

という事です

それでは、どんな内容を書いていくかを以下に示します

クラスの様子

小学校では黒板外に掲示している場合が多いです

クラスの様子や、今どんな状態なのかを視覚化したアイテムです

  • ギャーギャー
  • ゴチャゴチャ
  • 海のさざなみ ⇦
  • ○○市立図書館

こんな感じのアイテムです

ですが、そういったアイテムが黒板外にたくさんあると集中の妨げになります

授業は授業に集中できる方が良いので、黒板外のアイテムはできるだけ生徒の死界に入らないように工夫が必要です

場合によっては意味もなく黒板右下の日直の名前を30分ジッと見続けている生徒もいます

生徒が授業に集中できるような黒板外の環境づくりも大切という事です

発言を残す

教師側からの発問があるほうが良いです

何でもかんでも雑談を書き残してしまうと、授業の内容がブレます

授業内容に沿った、または、関連する生徒の答えを書いてあげましょう

小話のメモ

あなたが、授業の導入などで使う小話はメモをしておいてあげたほうが良いです

小話は何のためにするのか?

導入です

導入をなぜするのか?なぜ考えるのか?

生徒がわかりやすくたとえ話などでつかみやすくするため

という事は、生徒自身が見返した時に関連付けて思い出しやすくなるという事ですよね

だめな導入が芸能ネタとかスポーツネタとかで、全然授業に関連しない話です

それはただの雑談なので、どうしても芸能ネタを話したいなら聞きたい生徒だけ放課後に残してやりましょう(無駄ですが)

公立の教師には意味もなく雑談をする教師は非常に多いです

授業参観などでは絶対にしませんが、普段は意外と雑談教師は多いです

私の場合は、雑談のように見えても必ず授業内容には合わせました

例えば、メソポタミア文明をやるときには、ジブリ作品の「もののけ姫」から入ります(詳細は長くなるのでこちらからどうぞ→メソポタミア文明の小話

だから、入りは「ジブリって知ってる?」「好きな作品は?」という質問ならほとんどの生徒が答えられます

答えられる質問と導入内容が大切ですね

中には、知識をひけらかす教師もいますが、、、

そうやって、小話を書き留めておくことで話の筋が最終的につじつまが合うと生徒の中でもパラダイム転換が起こります

「お~」となるわけです

まとめ

今回は、黒板の使い方を紹介しました

内容は

黒板の半分は生徒用として

  • めあて
  • 本当に書くべき語句
  • 生徒の様子
  • 発言や答え
  • 小話のメモ

といったところです

必要に応じて各内容は増えてもいいですが、基本の項目を載せているので減らすのはやめておいた方が良いです

参考になれば幸いです

最後に

私も少しでも学生の勉強の足しになればと

授業の記事・動画をまとめていますので忙しい時はコピペしてプリント作成の参考にしてください

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