教員採用試験対策 #2 基本の焼き物 「専門(社会科)・一般教養」

教員採用試験対策

こんにちは

鹿児島県教員採用試験に向け勉強中のヤマシロです

ご覧の皆さんも来年の採用試験に向けて頑張っていきましょう

今回は

社会科で出てくる焼き物一覧です

土偶

縄文時代 最古級の土偶は三重県や滋賀県で見つかっている

次いで日本最古のムラ(鹿児島県の上野原遺跡)

上野原遺跡の場所

縄文土器(じょうもんどき)

モース
大森貝塚の場所

大森貝塚を発見したモースにより見出され「縄文式土器」と命名。のちに「縄文土器」という呼び名が一般的になる

最古の土器は青森県東津軽郡にある旧石器時代の終わりから縄文時代のはじめにかけての遺跡である「大平山元遺跡(おおだいやまもと)」から出土している

大平山元遺跡(おおだいやまもといせき)場所

縄文時代

食料は採集、漁労、狩猟

氷河期の終わりごろから

縄文時代は新石器時代

ムラの出現(青森県の三内丸山遺跡(さんないまるやまいせき)が有名)定住がはじまる

三内丸山遺跡の場所

土葬

ヒスイや黒曜石の交易、装身具なども発達

漆器なども作っていた

縄文時代の世界では

長江下流域で稲作が始まる(縄文早期)

中国文明・メソポタミア文明(縄文時代前期)

クフ王のピラミッド建設・インダス文明(縄文中期)

ハンムラビ法典・中国の殷王朝成立(縄文後期)

中国で春秋時代(縄文晩期)

弥生土器

東京の弥生町遺跡から発掘された

土器の底に稲を潰した跡が見つかり農耕が行われていたことがわかる

600~800度の野焼きでつくられた土器

狩猟採集社会の縄文時代から、農耕社会に変化する過程で朝鮮半島から作り方が取り入れられたと考えられている。

弥生時代に世界では、秦による中国統一(紀元前221年~紀元前206年)

埴輪

古墳時代の日本特有の焼き物(分類上は土師器)

古墳の墳丘や造出(つくりだし)(古墳のふちの出っ張った部分)に並べられていた

3世紀から6世紀後半まで作られていたが前方後円墳が作られなくなると同時に消滅していった

前方後円墳で最大のモノは大仙古墳(大阪府堺市)。古市古墳群として世界遺産に登録されている

土師器

弥生土器の流れを汲み、古墳時代~奈良・平安時代まで

素焼き(釉薬をかけないで焼く)の土器

赤茶色(酸素が含まれるから酸化した色味)

後に、「かわらけ」や「焙烙(ほうろく)(素焼きの土鍋)」につながる

須恵器と同時代に作られた

埴輪は土師器

須恵器

古墳時代~平安時代

青灰色で固め(酸素が少ない環境で焼けるので赤くない)

釉薬はかけない

登り窯で高温(1100度以上)

行基により各地に作り方が広められたので「行基焼」との別名もある

陶器と磁器

陶器に関して

陶器とは、土鍋や湯飲み茶わんなどに利用される焼き物で、特徴として吸水率があり、土器とは違い比較的高温で焼く(800~1250度程度)。ガラス質成分(長石や珪石)が含まれた粘土を使うが磁器と比べるとガラス質成分が少ない。

施釉陶器(りょくゆうとうき)

奈良時代に朝鮮半島からもたらされ平安時代に生産スタート

釉薬を塗る陶器

灰釉陶器(かいゆうとうき)

平安時代 白い焼き上がり

植物の灰を使った陶器

六古窯

  • 愛知の常滑窯
  • 愛知の瀬戸窯
  • 福井の越前窯
  • 滋賀の信楽窯
  • 兵庫の丹波窯
  • 岡山の備前窯

鎌倉・室町時代です

茶の湯の影響

茶陶など茶の湯の流行で日本独特の焼き物が作られるようになる安土桃山時代

磁器とは

磁器
有田焼

磁器は、1610年代に李参平により磁器が初めて作られる 有田焼(伊万里焼)の祖 江戸時代

磁器は、爪などではじくとチンチンとなる茶碗の方です。透明感があり厚さも薄めです。陶器と比べても比較的高温(1200~1400度)で焼きます。

磁器は吸水性はほぼ0です。ガラス質の成分(長石)が多いので、焼いた粘土の小さな穴をガラス質の成分が溶けて埋めてしまうから。

まとめ

陶磁器とは陶磁器は陶器と磁器の総称

陶器は、土鍋や湯飲み茶わんなどに利用される焼き物

吸水率があり、土器にくらべると比較的高温で焼く(800~1250度程度)

ガラス質成分(長石や珪石)が含まれた粘土を使うが磁器と比べるとガラス質成分が少ない。

磁器は、爪などではじくとチンチンと鳴り、透明感があり厚さも薄めの焼き物

陶器と比べても比較的高温(1200~1400度)で焼く

吸水性はほぼ0で、ガラス質の成分(長石)が多い

補足

明治時代以降、工業化が進んだことで、石膏型、機械ろくろ成形、連続窯などが利用される

セラミックスとは

本来は焼き物全般に使う言葉だが、1980年代以降はファインセラミックスをセラミックスと呼ぶことが一般的

ファインセラミックスとは

天然原料ではなく、高純度の微粉末を原料にしている焼き物で、十分に制御された製造プロセスによってつくられる。

例えばナイフなどが一般的であるが、ファインセラミックス製のナイフは金属イオンが出ないので

・素材の風味を損なわない

・食材が変色しにくい

・切れ味が長持ちする

・錆びない

作り方は、原料の粉を水と混ぜ乾燥させることで粒の大きい顆粒状にし、それをナイフ形の型に入れ焼き固め作ります

終わりに(覚えるポイント)

焼き物は、埴輪や土偶などは確実に覚えておく必要がありますが、遺跡の場所や都道府県名なども選ばせる問題などもあります。基本的な知識として「モノ」だけでなく、かかわりのある地域や歴史も併せて知識としておきましょう。(授業の小話でも役立ちます)

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