こんにちは
てぃーちゃーMです
今回は
中学社会科で出てくる焼き物を紹介します
「焼き物って種類も沢山あるように感じる」
「全部同じじゃないの?」
「よくわからないから問題が出ても当てずっぽうで答えるやつね・・・」
これだと歴史を知るチャンスを失わせてしまっています
焼き物と歴史の基本を知りましょう
焼き物体験の紹介もあります
日本最大級のレジャー総合情報サイト「asoview!(アソビュー)」Web有田陶器市が開催されました(5/5日終了)
有田陶器市の歴史
その昔、有田は弘法大師開山の黒髪山にやって来るお遍路さんたちの通り道。
窯元や商家の人たちは、お遍路さんのため半端物や等外品をざるや箱に入れて売りました。ささやかですが、今の陶器市にも通じる風景です。
明治29年、深川栄左衛門と田代呈一の主催で陶磁器品評会が開かれました。その後、この品評会と同時に開催されるようになった蔵ざらえ大売出しが陶器市のはじまりです。
4月29日~5月5日の会期中は、町内一円にわたって店が並び、いつもは静かなやきものの里もこのときばかりは大いににぎわいます。 人出は九州を中心に、全国から約120万人。 磁器製品の安さ、豊富さ、そして独特の活気が毎年多くの人々を有田へと誘います。
引用:web有田陶器市より(HPはこちら)
有田焼は中学で知る一つの焼き物です
歴史の教科書に載っている伝統工芸品。現在でも各お店のホームページでは購入可能みたいですが、そもそも焼き物って何なのでしょう?
焼き物
焼き物=陶磁器です
土を固めて焼いたものですが、難しく言うとセラミック(無機物を焼き固めたもの)の一種です
なかでも、陶磁器と呼ばれるものは、土の中にガラス成分が入っていて、焼いたときにガラス成分が溶けることで、土と土の隙間に入って冷めて固まったものを言います
ですが、焼き物は他にもあります
それらは基本的に温度や釉薬(ゆうやく)と呼ばれる焼き物に塗るモノがあるかないかで分けられます
大きく分けると
- 土器
- 炻器
- 陶器
- 磁器
それぞれ見ていきましょう
土器
あなたもご存じでしょう
歴史の分野で初めの方に習う縄文土器や弥生土器ですね
これらの土器の作り方をご存じでしょうか?
基本的に野焼きです
野焼きとは窯を使わない焼き方です
縄文土器は野焼きそのものなので、壊れやすいのに対して、弥生土器は土などをかぶせて温度を一定に保つことでより丈夫になっていました
それが縄文土器と弥生土器の違いでもあります
違いで言うと飾りっ気のあるのが縄文土器で、縄文土器に比べると薄くて硬いのが弥生土器の特徴です
(参考:▲歴史 弥生時代▲)
また、土師器(はじき)と呼ばれる焼き物もあります
弥生土器に似ている焼き物ですが、古墳時代から作られだした焼き物で「埴輪」は土師器です
炻器
せっきと読みます
馴染みが無いと思いますが、こちらの方が馴染みがあると思います「須恵器(すえき)」です
須恵器は灰色の弥生土器よりも固い焼き物と習っていることでしょう
その通りです
須恵器と関係のあるのが「窯」になりますが、使われたのが登り窯です
高い燃焼温度を確保できるのでより硬くなりました、また、鉄分を含んでいる土を使っているので全体的に灰色がかっています
先ほど紹介した土師器は須恵器と同時期ぐらいに作られだしたとされています
須恵器の方が硬く水を吸収しないので実用性が高かった
現代で、この須恵器の流れを汲んでいるのが
- 備前焼・・・岡山県備前市。室町時代には茶道具として重宝される
- 信楽焼・・・滋賀県甲賀市の信楽。狸の焼き物が有名
- 丹波焼・・・兵庫県丹波篠山市。硬く江戸時代はすり鉢などで大量生産された
- 大谷焼・・・徳島県鳴門市。藍染め用に使用される大甕などとして(陶器でもある)
陶器
釉薬を塗り焼いた焼き物
有名なのが瀬戸焼で、瀬戸物と言えば焼き物(陶磁器)の呼び名を作ったのが瀬戸焼
愛知県の瀬戸市が中心で周辺の地域でも作られる
この瀬戸物と現代の関係がファインセラミックス
自動車の部品などにも使われるファインセラミックスは、焼き物を細かいレベルで精密に並べたり組み立てることにより様々な機能を持たせた焼き物のことだが、スペースシャトルのボディにも使われたりする特殊な焼き物です(スペースシャトルは宇宙から戻ってくるときに大気圏との摩擦で高温になります。それに耐えられないとだめですから)
そういった技術が車産業にも活きているという事です(焼き物に関しては詳しく述べていませんが参考:▲地理 中部地方▲)
その他、伊賀焼と呼ばれる三重県の伊賀市で作られる焼き物もある
茶の湯で使用される茶器やお花を挿す花入れ、水差しなどが作られていた。現在では土鍋や日用品が多い
磁器
吸水性がなく、叩くと金属音がする焼き物。焼き物の中でもとても硬い部類
基本的に釉薬(薬品)を塗って焼き上げる
有名どころが佐賀県有田の伊万里焼や九谷焼(石川県付近)などです
真っ白い焼き物もありますが、きれいな絵が描かれていたりするお皿や花瓶があります
それが磁器ですね
磁器の歴史ですが、日本では、豊臣秀吉の朝鮮出兵文禄・慶長の役で、朝鮮半島から陶工が連れてこられます中に李参平という人物がいて、彼により肥前有田で磁器の原料が発見されたことから製作が始まったと言われています(発掘調査によると1610年代に有田で製造が始まったというのが通説)
(参考:▲豊臣秀吉 朝鮮出兵▲)
伊万里焼の伊万里とは佐賀県の港の呼び名ですが、日本の各地で作られるようになった磁器は愛知県瀬戸でも大量に作られるようになり、瀬戸物(=焼き物)と呼ばれるようになった
まとめ
今回は普段の中学校社会科でも深く掘り下げない「焼き物」を紹介しました
今まで焼き物を体験したことが無いというあなたでも
楽しみながら焼き物体験ができるところもたくさんあります
▼いくつかを下のリンクから探せます(アソビュー)▼
検索窓から「すべてのあそび」にカーソルを合わせると一覧が出てきます
大阪、東京、地方、沖縄など様々な地域で開催されています(写真にもありますが439件!)
大体の体験料金が3,000円前後なので
遊びに行ったついでに体験っていう感じですね(沖縄のシーサーづくりは7,000円程度の物もありました)
日本最大級のレジャー総合情報サイト「asoview!(アソビュー)」参考にしてください
最後に
私も少しでも学生の勉強の足しになればと
授業の記事・動画をまとめていますので参考にしてください
▶【てぃーちゃーMの社会科】授業ブログ「やさしい社会科授業」
→http://teacherceo-masajirusi.com/
▶【中学社会科動画】youtube
→https://www.youtube.com/playlist?list=PLWuTo1d_8MwwdbfWkLWaPLUibd6h0I0E0
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